2 藤宮推
こんにちは。作者です。誤字脱字があるかもしれません。
そいつが噛んだと思ってください。(教えてください。)
キーンコーンカーンコーン
「はい。じゃあ今日の授業もここまで挨拶しろ。」
学校の鐘とともに授業が終わった。
「絵糸ー一緒にカラオケ行こうぜ!」
「吉田...お前わざと言ってるだろ。」
「わりいわりいw」
絵糸は部活があるので行けないのにカラオケに誘ってくるのはからかっているからだろう。
「じゃあまたな。部活頑張れよ!」
「ああ...次は一緒にカラオケ行こうな。」
そうして絵糸は教室をあとにし美術室へ向かう。
「今日はあれの続き描こうかな。」
絵糸の美術部は基本的に描くもの自由なので絵糸はよくマンガや背景、人の骨格を描いている。
「よし、今日はこれを描こう。」
そうして絵糸はマンガを描き始めた。
しばらくすると隣で藤宮が絵を描いていることに気づいた。
別に藤宮も美術部員なので当たり前といえば当たり前なのだが先ほどのこともあり少し意識してしまった。見ると藤宮は荒廃した集落の絵を描いていてその圧倒的画力につい
「描きこみすごっ!」
口を滑らした。藤宮もそれに気づいたのかこっちを見る。
「あっ、ごめん集中してたのに。 いやっ...そのっ...藤宮さんの絵が上手くて。」
「えっ...あっありがとう。」
「うん。...ってそれってドラゴンボール!?」
「えっ、うん、そう。よくわかったね。」
「分かるよ!俺大好きだし!」
「わっ...私も!」
絵糸は藤宮と話すのは初めてだったが好きなアニメやマンガがどんどん出てきて、とても話があい、部活が終わるまで話していた。
「ごっごめん結局盛り上がって部活が終わるまで話して...藤宮が絵を描く時間奪って。」
「いやっ大丈夫。私も今日は楽しかったし。」
「本当か?ありがとう。」
絵糸と藤宮が帰ろうとすると辺りはすっかり暗くなっていた。
「あー藤宮さん、暗くなってるし途中まで送るよ。」
「えっ...そんな大丈夫だよ。」
「いや女子一人だと危ないだろ。」
そういい藤宮の最寄り駅まで一緒に変えることになった。
帰りながらも2人はアニメやマンガのことばかり話していた。
「ねえ湊くんはマンガ家になりたいの?」
「えっ...なんで?」
絵糸は何故自分がマンガ家を志望していることが藤宮にバレているのか分からなかった。何故なら絵糸のマンガを読めるのは吉田と吉田の中のいい友達数人がクラスラインで読む以外にありえないからである。
絵糸はもしかしたら吉田がSNSなどにあげているのかと疑ったがそれは違った。
「いや...いつもマンガ描いてるし、」「それに...(ボソッ)」
「ああ..そういこと...うん。そうだよ。」
そう話してる内に駅についた。
「えっと...そのー...送ってくれてありがとう。」
「いやこっちが勝手にやったことだし。じゃあ、またね。」
「う、うん。」
そうして絵糸は帰ろうとしっーーー
「ねえ、ちょっと待って!!!」
藤宮が絵糸を呼び止めた。
「私、藤宮 推!!!覚えてる?」
「推...」
絵糸はどこかで聞き覚えがした。
「忘れてても仕方がないよね。6年前、湊くんは公園で泣いてた私に自作のマンガを見せてくれたんだよ。」
「ああっ...あの!!!」
絵糸は思い出した。
「そういえば昔、2日間だけ遊んだ子いたな。そういえばマンガ見せたしなんならマンガ家目指してるって言ったわ。」
髪型がボブからロングになっていたり、メガネをかけていて分からなかったがよく見れば...
「似てる。」
「えっ...」
「あっ...いや当たり前か本人なんだし。」
「うん。それでね。私もそれからマンガ家を目指してるの。」
「えっ...」
「あっ...いやまだまだ湊くんには遠く及ばないけど...」
「いや、推...藤宮さんならきっと売れるよ。絵上手いし。」
「あっありがとう。でもまだまだそれに、絵はまだしもストーリーが全然思い浮かべなくて....」
藤宮が続けて言う。
「そのっ...ありがとうって言いたくて。」
「えっ」
「だっ...だって今私に夢があるのは湊くんのおかげだから。」
「いや俺は何も。あっ...」
絵糸は笑った。
「それじゃあさ2人でマンガ界で名を揚げようぜ。」
「えっ...」
「これは夢のあとの夢だ。いいだろ。」
「う、うん」
「じゃあまたま。」
...最後変に盛り上がり過ぎたな...
絵糸は自分でも何がいいのか分からなかったが、まあ藤宮も笑っていたことだしいいだろっと言う感じで帰っていった。
ー悲劇が起こったのはそのあとのことだー
吉田は悪いやつじゃありません。多分...