10月18日 00時00分 伊坂 葉月
10月18日 現在時刻 00時00分
「はっ!」
頭上に掛けられている古時計の音で目を覚ました。
「私、眠って・・・・・・沖田君は・・・・・・」
眠い目を擦りながら辺りを探すが沖田君はどこにもいない。
ふと自分の腕時計で時刻を確認する。
・・・・・・12時ちょうどだった。
つまり私は約一時間ほどここで寝ていた訳だ。
すぐ戻ると言ったのに・・・・・・まだ帰ってきていないのはやはり何かあったのではないかとすぐ感したが下手に動くよりも沖田君を信じて待ちたかった。
正直もう一人で行動するのは嫌だった。
更に十分・・・・・・二十分が経過したが何も進展は無い。
聞こえるのはこの洋館にすごくマッチしている古時計のカチッカチッという音だけだった。
最初はそこまで気にはしていなかったが、時間が経過するにつれその時計の音も不気味に感じてきた。
私は耐えれず沖田君を探しに階段を駆け上がった。
さっきまでの痙攣も少し治まっており体調は若干回復したようだ。
また前見た殺風景な景色が続いていたが、よく見るとドアが何箇所か開いている。
たぶん沖田君が調べたのだろう。
開いているドアを開き沖田君がいるか物音を立てずに確認する。
その作業を開いている場所全て繰り返したが沖田君はいなかった。
階段を下りてさっきの場所で帰りを待ったほうがいいのかな?と思ったとき、私が最初目を覚ました部屋を調べてないことに気づきその場所に向かった。
部屋は当然ロックされておらずドアを引いて中に入った。
入った途端猛烈な腐敗臭が漂ってきた。
腐った生ゴミとは違う、今まで嗅いだことのない臭いだ。
私は鼻をつまみ嘔吐を我慢し一旦部屋を出た。
部屋を出て少し離れたとこで深く深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。
中学生時代、猫が車に跳ねられていて道路の中央線で横たわっていたのを覚えてる。
お父さんとお母さんがその猫を抱きかかえ埋めたのを覚えているがその時の臭いによく似ている。
ただ、それを数十倍濃縮した臭いだった。
もう一度深く深呼吸をし部屋に入った。
猛烈な腐敗臭が一気に漂ってきたが一度覚悟を決めた分部屋の奥まで入れた。
そして私が始めて気づいた場所の近くにまで足を延ばすと・・・・・・
「きゃあああああ!」
一目見てすぐに悲鳴を上げた。
それは、私と同い年ぐらいの女性の死体だった。
10月18日 現在時刻 00時38分




