10月18日 07時45分 神谷 大我
10月18日 現在時刻 07時45分
「げほっ、げほっ、沖田君?」
「俺がこいつを引き受ける、それと葉月」
私の手に小さな鍵が握らされた。
私の持っているのとは形が違う。
「それ持ってどこか隠れてろ、すぐ見つける」
「必ず、必ずだよ」
葉月は部屋を後にする。
「話は済んだか、色男」
「・・・・・・八神」
「お前が卯月の人格を出すっていう確約で一時自由にさせてやったのによ」
「・・・・・・」
「もう、お前に用はねぇ・・・・・・とっととくたばれや」
両手には拳銃、間髪いれずに銃弾が発射される。
「っつつ、っぐ」
頭部や心臓などの急所を隠しながら物の隅に隠れる。
今の僅かな戦闘で俺の両腕、両足は壊滅状態だ。
足の感覚が無く、たぶんもう立ち上がることも出来ないだろう。
だが、命に変えてもこの男だけは俺が食い止める。
八神の声が聞こえてくる。
「流石だな、俺の一斉射撃を受けてまだ生きてるとはな神谷・・・・・・」
八神の歩く音がどんどん近づく。
もう勝つことは諦めた、
「終わりだー神谷ああああああああああああああああ」
だから、せめて八神・・・・・・お前も道ずれだ。
一斉に八神が発砲したと同時に、上半身の最後の力を使って八神の腰に捕まる。
「ぐっ、この死にぞこないめ離れろ」
至近距離の銃弾を何発か頭部に喰らう。
痛みは不思議と無い。
「こ、こいつ何故、何故生きてるんだ」
八神が戸惑っている間に腰から肩に手を掛け奴の額に俺の右手を被せる。
「貴様、何をする気だ」
ほぼ死体の俺に話しかける。
「くそっ、気色悪いんだよ、離れっつぅぅ」
終わりだ八神・・・・・・脳を潰しといた。
「何をした、何をした、なにを・・・・・・」
何歩か俺のほうに歩き糸の切れたマリオネットのように崩れる。
葉月、それと兄さん・・・・・・ごめん。
10月18日 現在時刻 08時03分




