10月18日 00時51分 神谷 稔
10月18日 現在時刻 00時51分
一発の銃声がフロアに響き渡り桐嶋は倒れた。
そして神乃伊が次に俺達に狙いを変える。
俺達は同時に息を潜ませる。
奴の足音が次第に大きくなっているのがわかる。
まるで俺達の場所が知っているのかのように真直ぐと一直線に。
桐嶋を躊躇無く殺害したとこを見るとやはりここにある死体の山もこいつが。
俺は沸々と感情が強くわいてきた。
だからなのだろう、俺の行動に広軌が唖然としたのは・・・・・・。
作戦も何も無い特攻、武器も無ければ肩や足にも銃弾を喰らって満足に動くことすらままならないのに。
確かにこの軽率な行動は感情が昂ぶったのが原因だろう。
だがどのみち作戦は失敗に終わり八方ふさがりだった・・・・・・それなら最後は俺の感情に従った。
うまく走ることすらできない俺の足だが一歩一歩、神乃伊の所に向かっていく。
「神乃伊、てめぇは許さねぇ」
「ははっ、害虫の場所の特定は大体出来ていたけどまさか自分から現れるなんて予想できなかったわ」
「ぐっ」
俺の足はもう自分の自重を支えきる事も出来ず、派手に倒れた。
血が足りないのか視界が霞む、頭も痛い。
「本当に害虫みたいね・・・・・・さよなら」
桐嶋を殺したあの拳銃が俺の方向に突きつけられた。
「ま、待て神乃伊」
広軌は叫び俺のところまで走り救出に向かう。
「時間かせぎ・・・・・・もう通用しない」
拳銃を持つ指に力が入り一発の銃弾が俺目掛けて発射された。
俺は目を閉じ一番最後に思ったことを呟いた・・・・・・
「・・・・・・茜、悪い約束守れなかったわ」
10月18日 現在時刻 01時14分




