10月18日 00時35分 神谷 稔
10月18日 現在時刻 00時35分
「グケケググゲケッグギャ」
俺達が入ってきた扉からもの凄い奇声を上げている。
桐嶋に見つからないよう広軌を誘導し少し離れたとこで身を隠した。
桐嶋の手には黒い拳銃が左手に一丁と右手に・・・・・・
パララッ、パララッ
確認しようと少し身を乗り出した瞬間の規則正しい軽い音、すぐさま身を屈める。
見つかったか?と一瞬動揺したが標的になっているのはあの女だった。
そして一瞬だったが間違いなく右手にはチビ女に撃たれた小型機関銃と思われる物を所持していた。
思い出し撃たれた箇所を抑える。
それにしても不可解なのはあの女、神乃伊だ。
逃げるわけでも隠れるわけでもなく桐嶋を見つめている。
さっき銃弾が足に命中し満足に動けないと思ったが桐嶋が神乃伊に銃口を向け銃を乱射すると必要最低限の動きで銃弾をかわした。
神乃伊をよく観察すると両目を閉じていることに気づく。
銃を乱射している相手に視界を閉じたままかわしている。
桐嶋の武器の弾が切れ小型機関銃を手放したとき、両目を開き俺達と同じように語リ出した。
「#09 桐嶋 悠斗、23歳、出身不詳、有する能力、瞬間記憶、どんな些細なことでも一瞬にして記憶する能・・・・・・」
「グキャググキャッガグキャキャ」
冗舌に語る最中関係無くもう一方の短銃で神乃伊を狙う。
一発の銃声が響き、ここの視界からだと確実に当たったように見えた。
・・・・・・そう見えただけだった。
何事も無いかのように桐嶋に近づく神乃伊。
流石の桐嶋も動揺している。
後退り(あとずさり)しながら何発も引き金を引く。
「クケケググケグッケケ」
先程のように身をかわすとかではなくかわすそぶりも見せない。
銃弾は確かに当たっている命中はしている、じゃあ何故あの女は倒れない、血を流さない。
そして桐嶋の短銃も銃弾が底をついた。
「ググ、グキャグ、ナ、ナゼ・・・・・・ナゼ!!」
桐嶋の額に銃口が突きつけられ・・・・・・
「さよなら、害虫」
そして・・・・・・一発の音が響いた。
10月18日 現在時刻 00時51分




