10月18日 03時14分 伊坂 水無月
10月18日 現在時刻 03時14分
「ははっ、ようやく大人しくなった・・・・・・ね」
準備体操でもするかのように首を二、三回横に回し背筋を伸ばす。
視線を自分の制服にやり、おびただしい血の量を確認し、くすりと笑う。
「派手にやっといて正解だった・・・・・・ね」
軽く準備体操を済ませると迷い無く走り始めた。
その顔つきはおだやかだった葉月の顔とは似ても似つかず獣のように獲物を捕らえようとする形相だった。
走る速度も速く、走り始めて数分先程の大柄な男に再び出会った。
大柄な男は慌てふためき血飛沫を飛ばし、それでも情けない声を出し背を見せ逃げようとする。
もう、この男には戦う意志は無さそうだ。
「面白くない・・・・・・ね」
確かにこの男に致命傷を与えたのは私だから怯えるのはわかるが、仮にもこのGAMEの参加者なのでもう少しやる気があると思ったが当てが外れた。
両手には女の子にはとても似合わない大きなナイフが装備されており、あきらかにキッチンナイフなどよく目にする物とは違い、戦闘を意識したサバイバルナイフに近かった。
そしてその二本のナイフは柄の所から先端まで大きく血みどろに汚れていた。
私は躊躇せず、その逃げてる男の背中に二本とも血みどろのナイフを突き立てた。
「がぁっ」
新たな血飛沫と共に男はたまらず叫ぶ。
「早く死んで・・・・・・ね」
そう一言呟き何度も何度も背中を刺してる様はかなり異様な光景だ。
数秒後男は動かなくなり口を魚のようにパクパク動かし絶命した。
男の所持品を探り大量の武器、特に小型の拳銃や弾薬などを入手した。
拳銃や弾薬と一緒に奴のネームプレートも発見し手にとった。
#13 谷口 陸
「興味無い・・・・・・ね」
私はそのネームプレートを高く放り投げ死体の近くに重なるように落としその場を後にした。
10月18日 現在時刻 03時22分




