10月18日 03時00分 伊坂 葉月
10月18日 現在時刻 03時00分
携帯の着信音で私は目を覚ました。
すごく頭が重く体もだるいがハッと気づきすぐに携帯を手に取り電話に出た。
「もしもし、誰か助けてください」
電話に出て間髪入れずに言ったが・・・・・・向こうには反応がない。
「閉じ込められているんです、お願いです助けてください」
せっかく繋がっている唯一のチャンスなので必死に助けを求めてみた。
やはり、反応が無い・・・・・・だがあきらめる訳にはいかない。
「助けてください、お願いです誰か助けてください」
同じ言葉を何回も連呼するが無言のまま。
私はあきらめがっくりと膝を落とし携帯が手から滑り落ちそうな時だった。
携帯からわずかにノイズの音が聞こえた。
それを私は見逃さず携帯をしっかり握りなおし注意深く聞いてみる。
「ハ・・・・・・ハヅ・・・・・・キ」
「えっ?」
微弱な声だったが確かにそう聞こえた。
そしてこの声は・・・・・・
「お、沖田君?」
名前を一度呼び確認したがもう携帯は繋がっていない。
携帯のコール音だけが虚しく響き、着信履歴で確認し再度繋げても出てはくれなかった。
そして、その着信から数分後私は違和感に気が付く。
私が意識を失った場所と目を覚ました場所、僅かながら移動しているという事に。
いや、そんなことは些細なことで・・・・・・周りをよく観察してみるとすぐにわかる。
まず、私の目の前には真っ赤な足跡が私の方に向かって伸びてきている。
そして、その足跡は私の靴とリンクしており足下に目が行き徐々に目線を上に向け制服に目を向けた。
私の制服が真っ赤なペンキでも被ったかのように汚れており所々破けている。
「な、何よこれ・・・・・・私一体?」
側には刃物が二本、血みどろの状態で置いてある。
私は酷く動揺し呼吸がまともにできない。
そして、また同じ症状の発汗と痙攣。
「私は・・・・・・だ・・・・・・れなの」
その時、階段を大男が昇ってきた。
先程の気性の荒い男だ・・・・・・何故か酷く傷だラケダ。
どうしたのだろうか?出血量が激しイのにあんナにハシッテ。
ワタシニオビエテイルノ。
ワタシハ・・・・・・
10月18日 現在時刻 03時14分




