10月17日 21時40分 伊坂 葉月
気軽に見てください
10月17日 現在時刻 21時40分
私が目覚めるとそこは見たこともない部屋。
友達と一緒に下校してそれからの記憶が定かではない。
学校帰りに友達と一緒に帰って友達と別れて・・・・・・そして自宅に着き鞄から家の鍵を探して・・・・・・思い出せない。
徐々に気持ちを落ち着けて事を整理してみた。
まずここの場所は間違いなく私は知らない。
なんか高級そうなホテルの一式のような感じが印象強い。
窓も固定されたままだしドアも完全に施錠されている。
「そんな・・・・・・どうすれば」
頭を抱えてしゃがみこんだらポケットから携帯が落ちた。
私は勢いよく携帯を手に取り自宅に掛けた・・・が繋がらない。
県外にはなっていないのにコール音だけが延々と聞こえるだけ。
「なんで、どうしてよ」
泣きそうになりながら何度も自宅に掛けたり友達に掛けたり警察に掛けたりしたが聞こえるのはコール音のみ。
県外にはなっていないのに誰もでない。
まるで一人だけ別次元の世界に迷い込んだみたいな感じだった。
ふと携帯以外にも何かないかと思いポケットに手を入れてみたらネームプレートと細い鍵がでてきた。
当然どちらも知らない。
鍵は一瞬自宅の鍵かと思ったがこんな形状ではないためすぐに違うとわかった。
もしかしたらこの部屋の鍵とか窓の鍵かなと思っても鍵穴自体ない。
仕方なく鍵はポケットに入れてネームプレートを見た。
#04 伊坂 葉月
私の名前だ。
ということはここに私を連れてきた人は誰でもよかったわけではなく私を狙って・・・
そう考えた直後どこか遠い所で耳を裂くような男性の悲鳴が聞こえた。
「ひっ!」
私は驚いて前のめりになり目をつぶり耳を塞いだ。
しばらくそのままの体勢で目だけ薄く開けるとさっきまで施錠されていた部屋のドアが開いていることに気づいた。
私は震える手足を必死に抑えてドアノブに手を掛け部屋を出た。
10月17日 現在時刻 21時53分




