その設定は実はある
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本日誕生日
「ロノスさんって胸がお好きですよね。……男の人って大体そうですよね」
散々自分がメイドとして僕に仕え、クヴァイル家じゃ絶対に有り得ない主人に手を出されるメイドとしての妄想じ浸っていた癖に我に返った途端に胸を両手で隠しながら拗ねた表情だしさ。
胸が好きなのかって? 好きです……。
リアスの前では言えないし、レナの前だと好きだったらって感じで迫って来そうだから言えないけれど、僕は大きな胸が大好きです。
小さい服のせいでパツンパツンになっているのとか、激しく揺れるのとか、近くに寄ったら胸が押し付けられたりとか……。
「……否定はしない、かな」
「昔から嫌そうな目を向ける癖に嫌らしい目を胸に向けて来る人も居て……でも、ロノスさんだったら平気ですよ。貴方だったらジロジロ見ていた人がしたかった事を好きなだけ」
「いや、本当に落ち着こうか? 君、まだ変な妄想に浸っているよね?」
拗ねた感じから両頬に手を当ててイヤンイヤンと顔を横に振る、完全に発情……いや、興奮……じゃなくて、我を失っているぞ、彼女。
「……其処の岩影に行きません? オイルを塗ってあげますから」
「オイル持ってないよね? それに岩影に行くのならオイル塗る意味って……」
「えっと、胸を使って塗りたくる?」
アリアさんは胸に手を当てて回すような動きをしながら首を傾ける。
つまり僕が寝転がって、アリアさんがオイルを塗った胸を当てて、うん……うん。
「本当に落ち着こうねっ!?」
一瞬期待しちゃったけれど、流石に超えちゃいけない一線ってのが有るからさ……。
ネーシャを押し倒して脱がせた件は……それはそれって事で!
彼女は建前上は候補ってだけで実際は確定だし……だからって他にお見合い相手が残っているのに手を出すとか問題で、婚約前から優位に立たれちゃうんだけれど。
「しっかりしなくちゃね。幾ら年頃っていっても……」
最近、ちょっと誘惑を受けたりとか性欲を刺激されがちとはいえ、何をやっているんだ、僕。
アリアさんは乙女ゲームの主人公だったけれど、僕は別にエロゲーの主人公じゃないんだし、ムラムラするにしても他にさぁ……。
それは後で考えるとして……。
「それにしてもアリアさん、一体どうしたのさ? 今日は妙に積極的を数歩飛び越えてレナみたいになっているよ? そういうの嫌いじゃないけれど、見習ったら駄目な奴だからね?」
「それは……」
普段から事故とかに見せかけて接触とかはされているし、アリアさんの恋愛関連の知識が官能小説で養われた物とは知っているけれど、今日はちょっと変だ。
不安から余裕が無いのは何時もの事だけれども、それが増しているように見える。
「もしかして僕の周りの子達の事で不安になった」
「……」
思えば臨海学校に来てからアリアさんよりも他の女の子と関わる時間が増えていた。
ほぼ婚約が決定しているネーシャ、男として通しているから僕が何かと気を使って他より優先する事が多いアンリ、最近まで友達とすら認めてくれなかったのに婚約者呼ばわり(あくまでも友達と主張されるけれど)を始めたレキア。
無言で頷くのが肯定の証拠、今まで母親以外に居なかった味方が他の誰かにかまけて自分を放置していたからだろうけれど……。
「アリアさん、ちょっと寄って。このままじゃ手が届かないから」
「手が? ……!」
最初は意味が分からなかったみたいだけれど途中で思い当たったのか寄って来た彼女は手を後ろで組んで胸を僕の方に突き出すと目を閉じた。
「……はい?」
あれ? 彼女、一体何を?
な~んか変な誤解の予感。
「揉まないんですか? ……後ろからが良いならどうぞ」
矢っ張り誤解していたアリアさん、寂しいなら相手をしてやる代わりに胸を揉ませろ、そんな外道な提案を僕がすると思う程に思い込んでいたのだろう。
背を向けると僕にもたれ掛かって手が胸に伸びるのを待っている。
至近距離、しかも背後から見ているせいで谷間が間近にあるし、何度か押し当てられてはいるから柔らかさだって知っている。
揉みたいか揉みたくないかで言えば揉みたいし、据え膳食わぬは男の恥、此処までした彼女の恥でもある。
僕はそっと両側からアリアさんに手を近付けた
「取り敢えず本当に落ち着こうね。揉まないから……今は」
「リョ、リョノスしゃん!?」
「はっはっはっ、言えていない言えていない」
両側から伸ばした手でアリアさんの両頬を引っ張ればよく伸びる。
恥だろうがなんだろうが、こんなタイミングで揉んだら駄目だし、揉む気だって思われたからお仕置きさ。
ほっぺプニプニでよく伸びるな……。
「あのさあ、どれだけ周りに人が増えて他の子達の関係が変わったとして、君を放り出すとか有り得ないから。だから胸を揉ませるとかは別の機会にしておこうか。僕と君はずっと一緒、はい、復唱!」
「わ、私とロノスさんはずっと一緒……あっ、あぅ……」
「ほら、これで不安なんて無くなったね?」
ちょっと求婚みたいに聞こえるけれど、それは別として彼女には深く関わったし、リアスとだって仲が良い。
だから勝手に聞こえるけれど、ルメス家は兎も角、アリアさんは僕の陣営の人間だ、離れるのは嫌だと思うよ。
引っ張る為に摘まんだ指を離し、今度は掌で優しくグニグニと回す。
この柔らかさ癖になりそうだ、止め時が分からないぞ。
プニプニムニムニグニグニとアリアさんの頬を弄くるけれど全然飽きない、超楽しいし触り心地が最高だ。
「ひゃうっ!? ロノスさん、あの……」
「ごめん、もう少し君に触れていたい」
すっかり癖になっちゃってアリアさんが戸惑うけれど手は止まらない。
後少し後少しと、悪いと思いつつ指先でこねくり回し突っついて遊んでいたけれど、こっちを向いた顔を見て動きを止める。
あっちゃ~、ちょっと調子に乗り過ぎたか……。
「ロノスさん、私は怒っています。女の子の顔で遊ぶのは駄目ですよ!」
「ごもっともです、はい……」
「私の水着が脱げた所を上も下もしっかり見た事を口が滑って言っちゃうかも知れませんよ!」
「……ごめん、勘弁して欲しい」
「じゃあ、私のお願いを聞いてくれます?」
「い、家が関わらない範囲でなら……」
うん、矢っ張り最近の僕はどうにかしてしまっていたらしい。
だからやらかしてしまい、こうやって弱味を握られてしまいのだから……。
「其処の岩影で私の胸を……じゃなくて小島まで私をおんぶして運んで二人でノンビリしましょう」
「あっ、はい」
今、胸をどうにかして貰おうとかしてなかった?
僕としては胸をどうにかしてから島に行っても……いや、言わないでおこうっと。
「……ロノスさんがお望みなら胸でもお尻でも.好きな所を好きなだけ触っても良いですよ?」
……心読まれてる?