リボン
あなたに貰った宝物
綺麗なサテンの青いリボン
毎日毎日髪を結んで
大切にしていた青いリボン
蝶々結びに触れるたび
あなたを想って頬を染めた
それなのに それなのに
どうしてあなたは私の事を
するりとほどけるリボンのように
簡単に忘れてしまったの
久し振りに見かけたあなたの隣で
白いリボンが眩しく揺れる
交わされる微笑みが込み上げた殺意を研いだ
あなたを訪ねて扉を叩く
以前と変わらない対応が少しだけ嬉しい
本当はお別れなんてしたくないの
けれど現実は突然の残酷な訣別
私の青いリボンを紫に染めたのは
他でもない
銃を構えたあなただった