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厄災の紅竜  作者: 海月 木野子
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004 ちいさな命と竜との出会い

勢いで書きなぐってます

「早くお入りください! 終わるまで、お出になりませぬように!!」

趣味の悪い豪奢な服に身を包んだ太った金髪の男に強い口調で言われて入ってきたのは、まだ幼い子供だった。

銀髪に紅い珍しい色の目をしている男の子。


かっ可愛い…何この男の子、超絶可愛いんだけど。

顔がめちゃくちゃ整ってる。

来ている服は豪華だから貴族っぽいけど、こんな子供を災厄と呼ばれる竜の所に来させる親って何なの?馬鹿なの??


いや、食べないけどさ。

とか思いながら男の子を観察してたんだけど…

この子、なんか目が死んでる。

私を前にして無反応って、本当にどうなってんだろうか。

心を無にして、恐怖をしのいでいるとか?

興味本位で、私は男の子に念話(マイト)で話しかけてみる事にした。


((こんにちはー))

なるべく陽気に声をかけると、男の子はビクリとした後、キョロキョロしてから私を見つめてきた。


((そうそう、あなたの目の前の竜が話しかけてるのよ。

聞こえているなら、うなずいてくれる?))

男の子はおびえを見せつつも、頭をコクリと傾けた。


((これは、念話(マイト)ってスキルなんだけど、知ってるかな?))

今度は頭を左右にフルフルと振る。

…可愛い過ぎるから。


((そっかー。えーっとね、あなたと念話(マイト)したいんだけど、いいかな?良かったら頭に言葉を思い浮かべてくれるかな?))


((………紅き竜様?は…僕を食べますか?))

一瞬、思考が停止した。


うん、伝承を伝えたやつらは滅べばいいのに。

(いや、年月経ってるから、滅んだ奴らもいるだろうけどさ)

こんな子供に何を言わせてんだよ、本当にもうっ!


((食べないよ。お話したいだけ。やることがないから暇でね。

話し相手になってくれると嬉しいわ))


キョトンとした顔で私を見ていたが、この後は私が話しかけても流石に竜の見た目のせいで信じては貰えないのか、言葉は返ってこなかった。

でも、恐る恐る私に近づいて魔術を上書きする事は出来た。

すっごい時間かかって震えられまくったけどな!


魔術をかけ終わった男の子に一言。

((小さいのに魔術が使えて偉いね!お疲れ様!!))

って声をかけたら、ビックリした顔をしていた。

そのまま震える足取りで、出て行っちゃったけども(悲)


それにしても可愛かったなぁ。

また来てくれると良いなーーー!


孤独な牢獄生活に、久しぶりに楽しみな事が出来た日だった。

魔法やスキルのカタカナのルビについては、英語を適当に合体させて作ってます。

(そんな言葉は無い的な言葉になるようにしてます)

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