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002 王家の伝承
ルビリアが動けなくなった後、後世まで伝わる物語
かつて王国に凶悪なる竜が突如現れた
それは禍々しき膨大な魔力を持ち
血のように紅い鱗を持つ、恐るべき竜であった
街を次々と破壊し暴れる竜に
人々は恐れ戦き震え上がって逃げ惑う事しかできなかった
そんな、ある日の事
厄災を止めるべく立ち上がった王家と人々は
何日もの死闘の末に王家に伝わる血の魔法を使って
100人の魔法使い達と共に時縛りの魔法をかけた
時縛りの首輪をかけられた竜は封じられたが
倒すことは叶わず
厄災竜は、今も城のどこかに封じられ
贄を待ち続けている
この伝承は、王家だけではなく庶民にも広く伝わっています。