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スカイツリーからこんにちは。

 ――ということで、着いたよ東京に!

 問題はどこから降りよっか。

 あ。


 あれ知ってる!

 一番大きい柱みたいな塔。

 スカイツリーだ!


 あそこから降りて周囲を見に行こう。


「なんだか、カクカクしてて面白くない!」


 ヴィヴァーチェがつまらなさそうにスールズのモフモフの毛をむしるように引っ張っている。そんなこと言われても……東京って首都なんだよ。

 きっとすごいこと沢山あるよ。


 ね。君もそう思うでしょ?


「おいしいものあるかなぁ」


 レントは口元に指をあててくふふと、北海道で食べた札幌味噌ラーメンの味を思い出しているみたい。熱かったけれど、気にいったんだね。


「ぎゃふん(降りるぞ)」


「わー!」


 スールズのそれは、落とすに近かった。

 大丈夫?

 もう! こんな高い所にぼくたちを放り投げるなんて。


「ぎゃふん(土産の一つも寄こさないからだ)」


 そんなやり取りをしていると、暑いのに長袖のお兄さんたちがやってきて、


「君たち、こんな所で何をしてるんだい」


 って聞いてきた。

 あたふたしているぼくたちを上空からヤレヤレって顔で見てくるスールズ。

 もとはといえば、こんな乱暴な着地のさせ方するから……。


 えーと、えーと。


 え。

 君がどうにかしてくれるって?

 ありがとー!


「そうか。食後のコーヒーが飲める店に行きたいんだな」


 コーヒー?

 なにそれ。札幌味噌ラーメンでお腹がいっぱいだから、お店に行っても食べられないよ。

 君ってば食いしん坊を超えて、欲張りさん?


「じゃあスタバとかどうだい?」


 スタバ。

 スタバ……。

 え。君はそこがいいの?


 よく分からないけれど、ぼくたちのお願いを聞いてくれたから、今度は君の要望にお応えするよ!


「とにかくここは危ないから、案内所まで連れて行ってあげよう」


 お兄さんはぼくたちの手を取って、案内所という場所まで連れて行ってくれた。

 背の低いぼくたちにもわかるように、しゃがんで地図を見せてくれるお姉さん。


「迷わないように気を付けてくださいね」


 ください……。

 何かあげなきゃいけないのかな?

 でもこどもだからオマケだよね! えっへん。


 お兄さんとお姉さんに両手を振って、目的地を目指すぼくたち。

 地図は案内所のお姉さんがくれた。


 えっと、スタバスタバ……。

 あ。

 大精霊様の絵がいっぱいだ!


 企業のロゴマーク?

 君は何でも知っているね。

 

 東京はスタバという魔法で大精霊様の紋章が刻まれているのかと思ったよ。

 行きつけのスタバがいいな。

 

 え。

 スタバはどこでも同じ味だって?

 そうなの……。


 じゃあ目の前の大精霊様のようなロゴマークのお店に入ろう!

 楽しみだなぁ♪

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