表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/13

おいしい空気。

 びゅびゅんっと降り立ったのは北海道の札幌というところ。

 広い、広いね!


 新鮮な空気がおいしい。青い空にもくもくした雲。目的地に着けば、もっと人でにぎわっているはずなんだけど、ちょっと離れた場所に来ちゃったみたい。

 

 スールズに乗って移動したら大変なことになるから、ここで待っていてね。


「ぎゃふん(札幌味噌ラーメン……)」


「オイラが感想を聞かせてあげるよ」


 レントの言葉にスールズは大きなため息をついた。

 しかたないよね。

 でも、ドラゴ族の一番のごちそうは空気だから、ここの味が気に入ったみたい。

 

 君も深呼吸して吸ってみて!

 うん! おいしいね。


 じゃあ、大精霊様のお墨付きの札幌味噌ラーメンを食べに行こう!

 特殊なパーカーは被ってる?


 これで、全ての言語や方言が標準語ってやつになるんだ。

 便利だよねー。


 あ。道端に半袖のおじいさんが立っているよ。

 声をかけてみよう!


 えーと、えーと。この辺りで有名なラーメン屋さん。

 君も一緒に質問してほしいな。


「札幌味噌ラーメン? こんな暑いのによく食べようと思うねぇ」


「おかしいことか! 暑い時に札幌味噌ラーメンはおかしいか!」


 ヴィヴァーチェが真っ先に反応したよ。バカにされたと思ったみたい。でもおじいさんはニコニコしてる。ポコポコおじいさんの胸を叩くヴィヴァーチェ。

 それでも、怒らない。


 おじいさんからとったら、ぼくたちの質問は面白かったのかなぁ。

 ずっと笑顔だ。

 

「わかった。行きつけの店に連れて行ってあげよう」


「やったぁ!」


 レントの嬉しそうな声が爽やかな風と一緒に鳴り響く。

 行きつけの店……。お店って、どこでも同じものが食べられるんじゃないの?


 え、違う? 君。詳しいね。

 もしかして、レントと同じく食いしん坊だな!


 ぼくたちが歩くに連れて次第に遠のいていくスールズ。

 札幌味噌ラーメンを食べたら戻ってくるからね。

 

「ぼくちゃん、早く行こう!」


 楽しそうな二人。

 おじいさんの行きつけの店の札幌味噌ラーメン。どんな味だろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ