✡︎御飛家の長男3
スマホを取り出して投稿をチェックして行く。
プラウザから小説投稿サイトから書き溜めをしていた続きをコピペして更新した。
そもそも小説を書き始めたのは、暇な時間を有意義に利用するためだ。
学校に行けなかった俺は自習や家庭教師に勉強を習うも少し文章力が低かった。
国語力を鍛えるために始めた小説投稿も慣れてきて今ではわざわざ小説を書くために時間を割いて投稿している。
子供のころから学校に行ったり同世代の子供と遊んだりできなかったから、一人チェスや一人ババ抜き、一人ジェンガ、一人隠れんぼは……してないけど、とにかく一人で遊ぶことが多かった。
俺が成長して下ネタを理解したり出来るようになると両親の仕事仲間と話すようになり、それこそ今では友達になった。
親の仕事をカッコいいと思うのは普通だろう。俺もそうだった。
外に出て悪意ある存在からこの隠れ里を守る組織。貴重な能力者は外に出て戦うことは滅多にないが、火炎・凍結・大地・突風などの自然系のありふれた能力者は多く戦闘員として所属している。
自分も火炎能力者だから、将来は組織に入って里を守る!と言ったのだか、必死な顔でダメだと言われた。
もしかすると物凄いブラックなのだろうか。
投稿した小説にコメントがついているのを見てどきりとした。
『面白かったです、更新頑張ってください』
たったこれだけ、たが嬉しかった。
今度はどんなのを書こうか、また応援してくれるかな。
そんなことを考えてニヤニヤしながらスマホをみて歩いていた俺は電柱に頭をぶつけて歩きスマホをしていたことを父に注意された。