町に着いた!いざ行かん!…のはずだったんだけどなあ…
始まりの町→スタート→ストータ
…というとってもつまらない命名
テキトーな町の名前でもつけようかな〜
昔使っていた地図帳とにらめっこしている今日此の頃です。
感想、ブクマ、評価感謝です!!
やる気出ましたね断然!
これからもよろしくお願いします。
難なくレットウルフを退き、ストータ町に着いた御一行。
(…御一行って言っても、周りから見えるのは僕一人なんだけどね)
ある意味ぼっち旅だが、目的もあれば、路銀もある。妖精二人もいるし、辛くないよね!
…そう言って寂しくなるのが人間の性である。
「ユスト?どうしたの?元気ないよ?」
「(あれ?表情に出てたかな?)いいや、大丈夫。昼食をこの町で食べていこうと思うんだけど、いいかな?」
「いいですわよ。ゆっくりしていきましょう。」
女の子となったユストを、優しく労わるサリー。
余談だが、女の子のユストは表情が出やすくなっていたりする。
余談終わり。
なにこのつまらない余談は
(さてと、美味しそうな店はないかな〜、ないかな〜、ないなあ…あ!)
ユストが見つけたのは、いかにも渋そうな木造建築の建物。
看板には…
(『カーリン食事処』?なんの店か全くわかんない!けど雰囲気がいい!)
こう見えてユストは渋いものが好きだったりする。
ちなみどう見えるのかというと女の子である。
しかも簡素なドレスで旅をしているお嬢様風の
「見た目は…人間の目からして14…いえ12、3といったところでしょうか…」
「ん?サリー、なんかいったか?」
「いえ、なんでもありませんわ。」
(まあいいや、そういえば、着替えも買わなきゃなぁ)
着替える…そのことに少し危ない想像をしかけたが、ドレスを着ていることを思い出し、服屋に行くことを決意する。
…決意が必要だったことは、彼の名誉と信頼のため、黙っておく。
「…なんか、地の文が最近、酷くなっている気がするの…」
「ん?アンナ、なんかいったか?」
「ううん!なんでもないの!それよりもユスト、ご飯食べようなの!」
「はいはい、食べるのは僕だけだけどね…」
何か変な気もするが、別にいいやと思い、カーリン食事処に入る。
…なんだかここまで、異様に長かった気がするのは気のせいかな?気のせいだね!
「ごめんくださーい」
「はいよ!……って、おい、嬢ちゃん、ここは遊びどころじゃないぜ。冷やかしなら帰ってくれよな。」
威勢良く返事をしたが、入ってきたのが貴族風の若い娘と分かると、胡散臭そうに睨んでくるガタイのいい親父。
対するユストは、
(まあ、そう反応するよな…店員はあの親父一人の切り盛りか。客の入りは半分くらい、昼少し前と、あの見た目でこの混み具合を考えると、結構あたりじゃないか?)
と、呑気に考えていた。
そのままカウンター席に座り、銀貨2枚を出して、
「これ…」
でおススメを作ってくれ、といいかけて、今は女の子だったことを思い出し、
「これで、美味しいもの、作って欲しいの!」
と、アンナの真似して行ってみた。
「ユスト、アンナの真似なの?なんだか嬉しいの!」
と、横でアンナがはしゃいでいるが、今は無視。
「まあ、いいが、嬢ちゃんの口に合うかわかんないぜ。」
「うん、大丈夫なの!おねがい!」
笑顔を意識して行ってみる。自分が女じゃなかったら、絶対にやらないことだな。と、背徳感を感じつつ…
ちなみに、簡素な食事は銅貨50枚(銀貨半分)、普通の食事は銀貨1枚、貴族などの贅沢な食事は銀貨5〜10枚くらいである。銀貨2枚はちょっと高めの外食と行ったところか。
(普段は銀貨1枚の食事だし、少し贅沢かもしれないけど、路銀もあるし、大丈夫だよね!)
と、貴族としては悲しいことを思いながら、料理ができるのを待つユストであった。
「へいおまち!豚肉の生姜焼きだよ!」
と、運ばれてきたのは、豚肉と、生サラダとお米。
米は大好物だ。生サラダとか食べるのは何年ぶりだろう…そして、何より気になるのが、
「あの、この豚肉は、オーガなの?」
「おう!嬢ちゃん、よくわかったな!そうさ!俺が今朝狩ってきた新鮮なものさ!安心して食べていいぜ!」
(そうか、ガタイが良く冒険者っぽく見えたが、自分で獲物を買っているのか。そういえば父も昔は…、いや、よそう。)
「ユスト?どうしたの?顔色がものすごく暗いの。」
と、心配そうに話しかけてくるアンナに、(表情が出やすくなった)ユストは、小さく首を振って問題ないことを伝え、豚肉の生姜焼きを食べ始めた。
「おいしい!」
「おお、嬢ちゃん。この味がわかるか。」
最近は、若い者に見抜きもされない自分の料理が、12、3歳くらいと思われる少女に喜んでもらえて、とても嬉しそうなオヤジ。
しかし、そんな親父の内心はつゆ知らず、ユストはただ食事を食べ続けるのであった…
さて、飯屋に入って、服屋に行って…
町編は、こんな長くなるはずではなかったのに…
いいのかな?いいのか!
最早泊まらせようか…(冗談)
訂正です!
サリーが言った「着替えませんか?」が、後の話と矛盾するので、ユストが思っただけにしました!