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妖精を引き寄せる体質の主人公は今日ものんびり暮らしたい  作者: 妖精愛好者(TO)
学校!ぜーいんしゅーごー!
43/44

不条理

遅れた

「ユスト起きて、朝なの!」

「ふぁ〜あ、おはよう」

「おはようございます」

「おはようです」

「おはようっす」

「おはよう」

「おはよう、っていうより初めましてかしら?」


毎朝起きた時に(新妖精さん登場)()る二大ニュース(同調による女化)に慣れてしまった自分に内心溜息を吐きながら、ベットを降りる。

声をかけてくれた妖精たちに挨拶を返す。


「みんなおはよう。それと、はじめまして。こう見えても男です、ユストと言います。よろしく。」

「事情は聞いてるわ。よろしく頼むわね。私はターミャ、土属性妖精よ。」

「ターミャさんね、よろしくお願いします。……あ、あの、いちよう、何がよろしくなのか教えてもらっても?」

「もうすでにたくさん契約妖精を従えているらしいじゃない。今更一人増えたって変わんないでしょ?」

「まあ、えっと、つまり……」

「ユストさん?時間ないので急いだ方がよろしいかと。」

「あーうん、わかったよ。ターミャ、契約お願いします。」

「いいわよ。それにしても可愛い声ね。確か、サティ?だっけ?同調したの」

「あ〜、そういえばそうだった。どうしよっかな」

「大丈夫っす!作戦はもう決まっているっす。」

「お、サティ、ありがとう。どんな感じのにしたの?」

「簡単っす!ユストの妹をもう一人増やせばいいっすよ!」

「えっと……つまり、今の自分が、ユストの妹って事で、学校に行けばいいの?」

「そういうことっす。」

「2日連続で妹を学校に送り込む兄、最悪ね」

「そ、そうじゃないし。そうなん(そういう設定)だけど……あれ?他のみんなは?」

「……あそこよ、はあ」


気づけば、自分の周りにはターミャとサティしかいない。どこだろうと思って、ターミャがさした方向を見ると……


「……寝てる?」

「一晩中アンナとレージェがはしゃいでたっすよ。お陰で、全員徹夜っす。」

「おう、なんかごめんな。サティとターミャは大丈夫?」

「私は同調してからまだまだ元気が有り余ってるっすよ!」

「ていうか、普通は妖精は寝ないわ。」

「そんなことを聞いたこともあるような?でも、イクとサリーまで起きてたの?珍しい。」

「あの二匹にずっと振り回されていたわよ。かなりお疲れの様子だから、寝かせてあげて」

「わ、わかった。ちなみに、具体的にはどんなことしていたの?」

「聞かない方がいいっすよ」

「……うん」


なんか、めっちゃ怖かった。


そんなこと(妖精の闇)はさておき、ユストさん行きましょう!」

と言って部屋から飛び出していくサティ。と、そこでユストは前回の失敗を思い出した。


「ストップサティ。名前の設定どうする?」

「あ、そういえばそうっすね。どうするっすか?」

「イノちゃんの姉だから、ニノちゃん?」

「安直ね」

「うっ、まあ、そうだけどさ。」

「めんどくさいっすから、もうそれでいいっすよ。では出発っす!」

「うん……なんだろう、どうにも納得いかないこの気持ち。」

「考えるだけ無駄よ。行きましょう。」


三人《一人と二匹》は元気よく外に飛び出していった。


「走りにくいんだけど、この服装(簡易ドレスっぽい何か)!」

「うるさい、置いていくわよ。」

「ひどい!はぁ、はぁ。た、体力も落ちているんだから……」

「仕方ない、歩くっすか」


(……やっぱり納得いかない)

妖精って怖い

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