学校生活
初めての学校って興奮した記憶がある。
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なんやかんやあって、妖精たちと(念話で)わいわいしながら過ごした学校生活1日目。
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『そういえば、ユストに他の人がいる時は喋り掛けないで、と、言われていたのですが……いいのでしょうか?』
『きっと大丈夫なの!今はユストじゃなくてイノちゃんなの!』
『はあ、ですがー』
『それにみんなで話していた方が楽しいの!』
『アンナ、サリーどうしたの?』
『ううん、なんでもないの!』
『つぎは剣技だって!体育館だから早く行こ!』
『了解なの!しゅっぱ〜つ!』
『アンナ!待って!そっちは逆だよ。』
『学校って広くてわかりにくいの!』
『確かにね!』
『はあ、もういいです。』と、ため息をつくサリー。
その視界では
『ユストさん、これが終わったらお昼休みらしいですよ!』
『え、ほんと!?レージェ、どこから聞いたの?』
『あっちの女子二人が話してましたよ』
『人の間に割り込んで行くとは、勇気あるっすね。』
『あ、そうだ。イク、そろそろ起きて〜』
『ううん、あと五分……』
『移動するんだよ?おいてくよ〜』
ガバっ!『待って!』
『おはよ〜、じゃ行こっか〜』
というやり取りがあった。
イクは授業中に寝てしまったようである。
机の上に寝ていたイクを起こして、廊下を歩いていくイノ御一行であった。
それを見ながら、
『まあ、こんな感じのもいいですね。』
『そうなの!』
と、笑い合う二人がいたそうな。
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『お昼っす!何も食べないっすけど。』
『そういえば、イノ。弁当でも持ってきた?』
『ううん、だけど……ジャーン』
『皮袋ですか?中身は……お金ですか』
『なるほど、昨日もらったやつっすね?』
『そうなの、これでお弁当買えるの!』
『あっ!、口調真似された!?』
『ではレッツゴー!』
『賑やかですね。』
『そうだですね〜。ちなみにどこいくのです?』
『学生食堂という、お昼を販売しているところらしいです。』
『お、着きましたね。たくさんの生徒がいますね〜』
『寮生は1日一枚もらえるチケットを使います。先生たちはお金を払えば買えるらしいです。』
『あ、そうか。イノは寮生ではない扱いなのか。』
『そうです。ところで、ずっと思ってたんですが……』
と、話し合う二人がいたそうな
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『ふう、やっと最後の授業が終わったよ。』
『じゃあ、イノさん、さっさと帰りましょう〜』
『待ってください、最後にホームルームがあるそうですよ。』
『何ですかそれ?』
『どうやら、学校からの連絡事項などを伝えられるそうですよ。』
『ふ〜ん。』
『あ、ヘレネさん来たっすよ、明日の連絡があるらしいっすね。……それよりも、サリーさんとレージェさん。口調ているっすね。会話文だけじゃ区別しずらいっす』
『メタ発言はやめましょう。』
『サリー、地味に傷ついていのるのかもしれないっすけど、口調がおかしくなってるっすよ。』
『……』
『サリーが固まっちゃった!大丈夫です!たしかに、さっき、丁寧な敬語が自己同一性の一つです。って言ってましたけど、私は気にしてないですよ!』
『…………』
『レージェがさらに追い討ちかけちゃったの!』
『はあ……。サリー、大丈夫。レージェとサリーは敬語の丁寧さが違うからすぐわかる。』
『イクさん……ありがとうございます……』
『メタ発言でここまで盛り上がるっすか?普通』
『みんな終わったよ〜。あれ?どうしたの。』
『何でもないっす。イノさん、帰ろうっす。』
『そうだね!』
『行きましょうか』
『あ、サリー完全復活なの!』
『え?何かあったの』
『い、イノさんは気にしなくていいです!それより、帰りましょう。』
『う、うん。……?』
と、一人、話に置いていかれていたそうな
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わいわいしながら帰ってった学校生活1日目であった。
謎の少女イノは、何もない机を見つめていたり、誰もいないのに金袋を見せびらかすように持ったり、虚空に向かって首を傾げていたりしていたため、周りの生徒からは、少し気味悪がれていたそうな。




