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妖精を引き寄せる体質の主人公は今日ものんびり暮らしたい  作者: 妖精愛好者(TO)
出発!?どこに!?〜旅編〜
4/44

魔物が出てくるって定番だよね!

ファンタジー系の定番。

「なぜだ…いつもはあまり出ないはずなのに…」とかよくあるよね!

主人公補正(いらない方)ってやつかな!


※ユストの家は洋式設定です。よって、靴は履いてます。

「きゃっ」


かわいい声が上がる。その度にうんざりすんのかなあ…

(ミニスカだったこと忘れてた。)

スカートを抑えながら、危なげなく着地。スニーカーのままでよかった。(色はピンクに変わっているけど…)ハイヒールとかだったら終わってた。


とりあえず、家の前の道を王都の方へ走る。お母さんが窓から見てくるかもしれないしね。


(貴族なのに家の目の前が田んぼ道って…)


ーーーーーーーーーーーーーー


「はぁ、はぁ。ここまでくれば大丈夫。二人共、ありがとう、ごめんね。」


家から見えないところまで走った後、後を付いてきた(飛んできた)二人(妖精って、数え方は人?匹?まあ「人」でいいや)に声をかける。こんな短い距離ですら、息を挙げている自分の体が恨めしくなる。


「大丈夫なの!それよりユストの方が疲れているの。」

「お水をどうぞ。魔法で出した水ですが、それなりに美味しいので。」

「ありがとう。」


(あっ、そういえばサリーって水の妖精だっけ。昨日の森では、魔法って攻撃のためにしか考えてなかったなあ…)


「それで、ユストさん。契約の件ですが…」


田んぼ道を再び歩き出した時、サリーが声をかけてきた。


(あ、やべ。忘れてた。)


「ぜひ、ユストさんに契約をお願いしたいですわ。」

「え、えーと。でも、アンナもいるし…」

「ユスト!私は大丈夫なの!みんなでいた方が楽しいの!」

「ええ、私も問題ないですわ。アンナさんに炎魔法は劣りますが、水魔法には自信があります!」

「ふ、二人がいいって言うなら…」


何故だろう。連日だよ。明日はなければいいな(フラグ)

まあ、困ることはないし、水魔法も上手くなるのだったら、お願いするとしよう。


「サリー、契約を頼む。」

「はい、了解ですわ。」


その瞬間、右腕に魔力が流れる感触がした。


(あれ?アンナの時と少し違う?これが、サリーの魔力…)


「契約完了ですわ。ユストさん、これからお願いいたします。」

「ああ、僕からもよろしく頼む 。」


こうして、二人目の契約が終わった。


「そういえばアンナ、エネルギーの補給ってどうするんだ?」

田んぼ道を抜け、森の中の道に入り始めた時、昨日のアンナとの会話を思い出し、聞いてみた。

「えっ…も、もう大丈夫なの…えねるぎーは、ユストが寝ている間にもらっておいたの。」

「ふーん。大丈夫なんだ。ならいいや。」

「アンナさん、もうもらっていたのですか!?今夜は私も貰いますわよ!」

「ま、まあ。良いけど…?」


なんか、アンナが頬を赤らめて、サリーが何やら張り切っているが、まあいいだろう。

そんなことより、お腹がすいてきた。そういえば、朝ごはんまだだったな。


ーーーーーーーーーーーーーー


「二人ともー、休憩しよう。」

「アンナはまだぜんぜんへいきだよ!」

「まあまあ、ユストさんも走って疲れているでしょうし、一度、休みましょう。」


二人に声をかけてから、手頃な石に座り、持ってきた携帯食を食べる。


(といっても、緊急用の乾パンだけだからなあ)


少し先に、町があるから、昼までにはそこについて、昼食と、馬車に乗りたい。


(明日までに王都に着けば、あとの衣食住は学校が保証してくれるしね)

それまでの路銀は十分にあるから、大丈夫だ。

(そういえば、服も買わなきゃなぁ)


そんなことを考えながら、食べ終えると、二人に声をかけて、歩き始める。

さっきまでの田んぼ道と違い、所々に木陰(こかげ)ができるので、暑くなってくる昼が近くなっても、快適に歩ける。

妖精たちが、森で見つけた綺麗な羽を持つ蝶々を追いかけている。妖精たちの方が速いのだが、蝶々はひらひらと不規則に舞うように飛んでいるから、なかなか捕まらない。そんな時、道の横の森から、狼が飛び出してきて…(確かレットウルフっていう魔物だっけ)、驚いた蝶は空高く逃げて行ってしまった。僕がいるので、高く飛べない二人は、残念そうに空を見上げている。平和だなあ…


(うん?魔物…?魔物!)


やばいやつじゃんこれ!?


気づいたら、レットウルフは道の真ん中に居座り、こっちをみて、威嚇するように唸っている。


(どうしようかなぁ、素直に通してもらえる雰囲気(ふんいき)じゃないよなあ。)


「ユスト!魔法を使うの!」

蝶々を逃したことによる放心状態から帰ってこれたアンナが、声をかけてくれる。

「そうか!その手があった。くらえ!火球(ファイヤーボール)!」


…あっ、避けられた…

僕が放った火は、道に焦げ跡を作っただけだった。」


「ユストさん!火は、森が燃えてしまい危険ですわ!水魔法を使ってください!」

「そうか、すまん。今度こそ!くらえ水球(ウォーターボール)×5!」


今度は逃げられないように、魔法を五連発する。そのうち二つがレットウルフにあたり、レットウルフは逃げて行った。


「ふう、どうなるかと思った。」

「無事退治できて何よりですわ。」

「あ!町が見えてきたよ!」


ほんとだ。森が開け、町が見えた。


そうして、ユストご一行は、ストータ町についたのであった。

レットウルフは、基本的に臆病で、絶対に勝てると思わない限り、なかなか攻撃しません。

しかし、相手が少しでも怯えると、すぐに襲いかかってきます。

ユストは、表情が出にくい(かつレットウルフに妖精は見えていない)ため、レットウルフは攻撃してこなかったのです。


…という、どうでもいい裏設定

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