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妖精を引き寄せる体質の主人公は今日ものんびり暮らしたい  作者: 妖精愛好者(TO)
学校!ぜーいんしゅーごー!
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そういえば……

ブクマなどなどに感謝!

エミーレが苦笑いと共に学校へ歩き出す。

それに付いて行きながらユストは[しまった……]と後悔していた。

そこで、エミーレは全て悟ったような顔(何もわかっていない)でフォローした。


「そちらにも事情があるのだろう。無理して本名を言う必要はない。仮の名前でもいいから教えてくれんか?」

「え?いいの?」

「本名が喋れない事情があるのであろう?ならば仮の名前でもいいから教えてくれんか?」


本名を言うと[ユストです]となるため、ユストにとってもありがたい申し出だった。


『もしかして、私たちの存在バレちゃったの?』

『ううん、多分バレてない。』

『私もそう思うっす。校長さんこっち全く見てないから気づいてないと思うっす。』

『なんか大きな誤解が発生している気がします。』

『奇遇ですねレージェさん、私もです。』

『それより、みんな僕の名前どうする?』

『う〜ん、そんなすぐに名前って思いつかないの』

『……ユス()

『え?イク、なんて言った?』

『ううん、なんでもない。故郷の遊び』

『まあいいや、なんかいい案ある?』

『……Inocência』

『イク、どうしたの?』

『イノセンス、無邪気って意味。レージェがユストはイクより無邪気だって言ってた……』

『まだ根に持ってたんですか……』

『では、最初を取って[イノ]とかはどうでしょうか?』

『サリー、いい案なの!イクとも名前が似てて、とっても可愛いの!』

『賛成っす、悪くないと思うっすよ。イノはどう思うっすか』

『もう使ってるし……、でも、いいと思うよ!それで行こう!』


アニメみたいな一人づつ順番に喋ると言う綺麗な会話を終えたユストは、エミーレに「じ、じゃあ、イノで……」と伝えた。

『(地の文が一言余計っす。)』『うん?サティ、なんかーー』『イノさんもう黙ってたほうがいいっす』


「イノちゃんだな。了解した」

「い、イノちゃん!?」

「すまない。つい呼んでしまったが、やめたほうがいいか?」

「い、いえ。大丈夫です。」


イノちゃん(inユスト)、15歳にしてちゃん付けで呼ばれる。

この反応を聞いたエミーレは、(年頃の女の子が‘ちゃん’呼びに慣れていないとは普通ありえない。やはり王族なのであろう)と確信《誤解》を深めるのであった。


そのうち、学校が見えてきた。


「さて、そろそろ学校だ。……ところでイノちゃん、今日が入学式なのは知っているかな?」

「は、はい。」

「毎年、入学式では主席の子に挨拶してもらうんだが、今日は主席のユスト君が休んでしまってね。」

「ええ〜!じぶ……私の兄って主席だったのですか!?(よかった〜、入学式で話さなきゃいけないところだった)」

「知らなかったのか。まあいい。しかし、兄の代わりに君が登校してくれた。」

「え……、あ、はい」


嫌な予感がする……、そう感じるユストと妖精たち。

その予感も悪い形で当たることとなった。


「そこで、君、イノにお願いしたいんだが、いいか?」

「え……、そう言われても、何も考えてきてないし……」

「入学式まであと数時間ある。その間に考えれるだろう?」

「えっと、あの〜」


『ど、どうしたらいい!?』

『元から話す予定だったんだしいいんじゃないですか〜』

『ユス、イノちゃんが頑張って喋っている姿見たいの!きっとそれもかわいくて……』

『あ、アンナさん、ストップです!』

『はっ!?また気を失ってたの!』

『サリーさん。ナイスっす。』

『い、いえ……、イノさん?きっと見た目は小さい(10歳)ですし、要求されるハードルも低いと思うので大丈夫だと思いますよ?』

『み、みんながそう言うなら……』


「どうだ、お願いできるか?」

「は、はい。やらせていただきます。」

「えっ。」


エミーレとしては、王族ならば目立つことはできないと考えていて、鎌をかけてみただけなのであるが、意外にも承諾されたので、驚いてしまった。


「す、すいません。何か問題でもありましたでしょうか?」

「い、いや。なんでもない。ぜひよろしく頼むよ。では応接室に行こうか」


こうして、学校に着いた二人は、応接室へと向かうのであった

最近妖精度が低下していたので、一気に入れてみたかった。

アニメとかよく大人数で滑らかな重ならない会話をしていますよね〜、すごいです。スキル〈大人数会話(コミュニケーション)〉でもあるのでしょうか?(笑)


一話とかでもありましたが、ユストは激情家です。イノになってとっても顔に出やすくなっています。

まあ、それでエミーレの誤解もすすむわけですが……

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