接触!ミッションせいこう!あれ〜?
色々矛盾など訂正しておきました。
妖精たちが1日ごとに出てくるから、二章が長くなってしまった……
分けたほうがいいのかな?
……多分、分けます
注)読む際にエミーレ視点を確認しながら読むとわかりやすいかと
「……話すたびに顔に浮かべる表情がかわいい、全身で喜びを表現する姿もかわいい、朝の眠たげな声も嬉しそうにはしゃぐ声もかわいい、他にも……」
と、さらなる暴走を見せるアンナに
『アンナさん!しっかりしてください!目を覚ましてください!』
と、アンナの肩を揺らしながら必死に訴えるサリー。
『あれ、私、一体何を……』
『ああ、アンナさん、良かったです……。一体どうされたのかと思いました……』
『サリーの大声、珍しい……』
『い、イクさん!?わ、忘れてください!……それより、アンナさん。ユストさんの着ている制服を一緒に着てみませんか?』
『あの可愛い制服を着れるの?いいと思うの!』
というわけで、レージェに伝える。
『了解しました!アンナとサリーもですね!……えっと、サティさん、なんかごめんなさいです。』
『レージェ、そんな気にしなくていいっすよ。聖属性魔法なんだししょうがないっす。』
『そう言ってもらえると助かります……。じゃあ、三人とも行くっすよ。』
『あ、それ私の口調!』
そして、レージェの魔法が発動して、次の瞬間三人はユストと同じ制服を着ていた。
『違う服を着るの初めてなの!』
『やったね!みんなでお揃いだね!』
『ユストさん。喜んでるところ悪いっすけど、時間があまりないっすよ』
『あ、ほんとなの!エミーレが帰ろうとしてるの!』
『あ、いけない。声かけないと……』
アパートに入り、自分の部屋の前に戻ると、中を確認していたエミーレが部屋の前から帰ろうとしていたところだった。
『ユストさん。早く声をかけたほうがいいっす。』
『う、うん。』
思い切って、ユストは勇気を出してエミーレに声をかけた。
「あ、あの……すいません。」
その時のユストは、見た目と精神上の幼児化が合わさって、エミーレは(10歳くらいだろうか?珍しい白い髪を持ち、純粋そうな目は不安を浮かべているようだ)と感じたという。
そして、惜しいようで見当違いな誤解をしているエミーレから返事が来ず、ますます不安になるユスト。
「あ、あの〜」
「失礼、考え事をしてしまったようだ。私に何か用かな?」
「ええっと、エミーレさんで間違い無いでしょうか?」
「そうだ。私が学校長エミーレだが……おや、君は、我が学校の生徒だったかな?」
エミーレがユストの制服を見つめる。
制服は自分で勝手に作ったため、それがバレてしまったかと心配になるユスト。
『この人、生徒の顔全員覚えているの!?』
『それはないんじゃないですか……』
『そ、それよりも早く作戦開始するっす!』
『う、うん。』
そもそも10歳がこの貴族学校の制服を着ている時点で、誰もが怪しむことであるのだが……
実際は、エミーレには「勝手に作った」というのはバレていたが、「なぜ作れたか」というのは勘違いされていた。
「そ、そうではなくて、違うんですが……ええっと、兄がお世話になりました。あ、い、いえお世話になります。」
「兄?」
「あ、えっと、ユストのことです。」
「ああ、彼か。そういえば、朝はもういなくてな」
「そ、そのことなんですが……」
「緊張しているのか?そんなかしこまらなくていいぞ。」
「は、はい。すいません……それで、兄なのですが。その……、急用で来れなくなってしまって。」
「ほう。」
「それで、私が代わりに受けさせてもらえないかな〜と……」
ここまでは滞りなく言えた。あとは、相手がどう出るか……
エミーレはすこし考え込むと「なぜ、代わりに出たいのだ?」と聞いてきた。
当たり前の疑問だが、幼児化しているユストは焦ってしまう。
『ど、どう返事したらいい?』
『ユスト、落ち着いて。私が言った通りに言えばいい。』
『ありがと、いく。え、えっと……』
「え、えっと。学校で習ったことを兄に教えてあげようかな?なんて……。初日から休んでしまっては、大変かもしれないですし……」
なんとか言えたが、たどたどしく、表情にも焦りが出てしまった。
もう後の祭りなので、ユストはアンナ直伝の上目遣いで、学校に行きたいという思いをエミーレにぶつける。
しかし、それらも含めて、エミーレにはいいように解釈されたようだが……
「わかった。君たちにも、事情があるのだろう。今回は認めてやろう。」
「あ、ありがとうございます!」
『やったねユスト!これで学校行けるの!』
『うん、ありがとうみんな!』
『許可が出てよかったっすね〜、なんで出たかわかんないっすけど』
と、勝利ムードに包まれていたユストと妖精たちは、エミーレから急に落とされた爆弾にすぐさま対応できなかった。
「ところで、ユストの妹よ。」
「あ、は、はい。」
「お主の名は何という?」
「あ、え、え〜と。」
…………。
エミーレの苦笑いが虚しく残った。
読んでいただき、ありがとうございます!
レージェとサリーの口調が似すぎて差別化が大変なのもあるけど、レージェとサティのキャラも似すぎて、レージェの口調がサティのものになりかけたのが何回かあったのです。
そこで、思いつきました。
「そうだ、一緒にしちゃえ……と(笑)」
『パーーーーン』
「痛っ!さ、サティ!?君まで!?」
本当に 需要あるのか このくだり




