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妖精を引き寄せる体質の主人公は今日ものんびり暮らしたい  作者: 妖精愛好者(TO)
学校!ぜーいんしゅーごー!
34/44

すれ違いは宿命っぽい?

わー

ブクマが増えていた〜、やった〜


2019/4/7 あらすじを大幅更新。

あらすじがあらすじでなくなった件


応援&読んでいただき、ありがとうございます!

ユストを迎えに行ったが、呼んでも返事がなかった。

部屋を覗いても既におらず、出発しているようだった。

しょうがないので、ヘレネを呼んで、学校に連れて行こうかと、踵を返すと……


「あ、あの……すいません。」


横からかわいい声がした。

どうやら心配しているようだったので、そちらの方へ向くと、予想を絶するようなかわいい少女がいた。

10歳くらいだろうか?珍しい白い髪を持ち、純粋そうな目は不安を浮かべていた。


しかし、白い髪と言うのは本当に珍しい。最近は召喚された女勇者が白髪の少女だったらしいが……まさかな。


「あ、あの〜」


おっと、考え事に耽ってしまったようだ。その目がさらに不安そうなものに変わる。


「失礼。私に何かな?」

「ええっと、エミーレさんで間違い無いでしょうか?」

「そうだ。私が学校長エミーレだが……おや、君は、我が学校の生徒だったかな?」


可愛すぎる容姿と白髪に気を取られすぎてしまっていたが、よく見ると貴族第二学校ーー私の学校の制服を着ていた。

それもずいぶん小さい。このサイズは売ってないので、特注でもない限り、買えないはずだ。


「そ、そうではなくて、違うんですが……ええっと、兄がお世話になりました。あ、い、いえお世話になります。」

「兄?」

「あ、えっと、ユストのことです。」

「ああ、彼か。そういえば、朝はもういなくてな」

「そ、そのことなんですが……」

「緊張しているのか?そんなかしこまらなくていいぞ。」

「は、はい。すいません……それで、兄なのですが。その……、急用で来れなくなってしまって。」

「ほう。」

「それで、私が代わりに受けさせてもらえないかな〜と……」


予想もしていなかった願い出に困惑してしまう。

どうして彼女ーユストの妹はこのような頼みを?

そういえば、ヘレネが、ユストは王家関係者かもしれないと行っていたな。

もし、ユストとその妹が王家であるとするなら……


・「急用ができた」と言うのは納得できる。王家なら、言えない急用ができることもあるだろう。

・学校の制服を着ていることにも納得がいく。王家なら、制服の一枚や二枚、簡単に手に入れられることだろう。


(ふむ、よくよく見ると、制服も正規品とは少し違うな。これは、ヘレネと要相談だな。)


しかし、その妹が通いたいというのは、どういうことだ?


「なぜ、代わりに出たいのだ?」


もし、出れないなら、休めばいいだけだ。代わりに学校に行きたい、というのは違う。


「え、えっと。学校で習ったことを兄に教えてあげようかな?なんて……。初日から休んでしまっては、大変かもしれないですし……」


確かに、初日は学校についてさまざまな説明があり、それを受けられないとは、困ることも多いだろう。

しかし、それが言い訳に過ぎないのを、エミーレは確信していた。


(あの目は、好奇心からくる目だな。学校に行きたいという気持ちが大きいようだ。しかし、相手は王家。断れば、何かとありそうだし、第二学校にお忍びで着ていることにも、事情があるのだろう。)


「わかった。君たちにも、事情があるのだろう。今回は認めてやろう。」

「あ、ありがとうございます!」


(しかし、‘首席’のいない入学式と、好奇心で制服を着てまで学校に来たその妹。こんなこともあるのだな。)

どこかこの状況を楽しんでいるエミーレがいた。


「ところで、ユストの妹よ。」

「あ、は、はい。」

「お主の名は何という?」

「あ、え、え〜と。」


うろたえているようだ。偽名の考え忘れかな?

ユストの妹って呼びかけに反応が遅いことを考えると、ユストも偽名なのだろうか?

大失態w


エミーレ視点でした。

勘違い要素が、増えてくるそう。

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