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妖精を引き寄せる体質の主人公は今日ものんびり暮らしたい  作者: 妖精愛好者(TO)
学校!ぜーいんしゅーごー!
30/44

というわけで、増えます

友「え〜と、へい!ぱ、ぱ、パっ……パッティング!」

自分「近い!惜しいけど違う」


遅れてすいません。


入ってきた子を見ると、紫色を基調としたワンピースを着た妖精だった。


(そういえば、ワンピースの色と髪の毛の色ってみんな同じだよね~。)


「どうもこんにちわっす。いや、今は『こんばんは』っすね。

どうでもいいことはさておき、闇属性妖精のスティです。故郷(ふるさと)飛び出してフラフラ漂ってたら、なんかここに流れ着いてたっす。

というわけでよろしくっす。」


独特な口調の女の子だ。性格はとにかく軽そうという印象。話しかけやすい雰囲気ではある。


「や、闇属性!?どうしてここに!?」

「やっぱ来ると思ってたんです~」

「故郷を飛び出したのですか?理由をお聞きしても?」


アンナ、レージェ、サリーが三者三様の反応をする。


『日本でもいた、こんな感じの人。元気な後輩?イメージそっくり……』

『ん?イク、なんか言った?』

『(念話でも難聴(主人公の難病)……)ううん、なんでもない』


「えーと、一人ずつ答え行くっすね。

まず、さっきも言った通り、故郷抜けてそのままふらついたから、ここにいる理由は特にないっす。強いて言えばなんとなく……っすかね。」

「ご、ごめんなさいなの。ちょっとびっくりしただけなの。」

「いいっすよ。自分でもおかしいと思いますし。」


ユストにはよくわからない会話だった。それよりも……


「レージェ、やっぱり来たってどういうこと?」

「ほら、ユストさんがイクちゃんを妖精化するときに、戻す方法が今はないけど……って話をしたじゃないですか」

「ああ、あの時の!つまり」

「はい。闇属性妖精の魔法で戻せるんです。ユストさんだったらいつか来ると思ってたんですが、結構早かったですね~」

「え!?妖精化っすか!?」

「うん、イク。」

「元人間のイク。無属性らしい。よろしく。」

「ほえ~、無属性っすかあ。珍しいっすね。妖精化魔法フェアリーチャーミングっすね、懐かしいっす。」


聖属性の反対が闇属性というのはユストも聞いたことがあった。


(聖属性で妖精化できるわけだから、その反対の闇属性で戻せるってことかな。)


「あ、あの~」

「あ!忘れてたっす!え~と……」

「さ、サリーです。」

「サリーさん、っすね。それで故郷を飛び出した理由っすか。

まあ、端的にいうと、考えが合わなかったのが原因っすね。」

「考え?……ああ、そういうことですか。」

「まあ、こっんな性格っすからね。」


話が進んでいくが、当の二人以外は話についていけなかった。


「えっと、サリー?つまり……どゆこと?」

「え~とですね、ユストさん。まず闇属性の妖精は他の……」

「ストーップ!そこから先は私が説明するっす!けど、」

「けど?」

「ユストさん、っすね。見た感じ、周りの妖精たちと契約しているっぽいっすけど、」

「うん。確かにそうだけど……」

「じゃあ、話す代わりに、契約してほしいっす!」

「え、え~と、僕がスティと?」

「そおっす!」

「いいけど、どうして?」

「楽しそうだからっす!」

「はあ、」


(なんか、妖精たちってみんな「なんとなく」で来て、「楽しそう、面白そう」で契約していってる気がする……)

『ユスト、イクは違う。』

『ごめんごめん。そうだったね』


「じゃ、じゃあ。サティ。契約を頼む。」

「了解っす!」


(簡単な契約の台詞(せりふ)や、この右腕に流れる魔力の感触も慣れたもんだ。)


こうして、ユストに仲間がまた増えたのであった。


もう少しで全員集まるんだ〜。

待ってね〜

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