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妖精を引き寄せる体質の主人公は今日ものんびり暮らしたい  作者: 妖精愛好者(TO)
出発!?どこに!?〜旅編〜
3/44

逃走

どうしてそうなるかは、読んでいたらわかります。

何かご意見あったら、感想欄まで。

あ、魔法うんぬんの塊は飛ばしてもいいよ。(前書きはおまけ:いわゆる説明回)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アンナと契約してから、その日はずっと、魔法を使い続けた。


あの後、森に行って魔法の訓練と、実験を行った。

アンナが言うには、僕が使っている魔法は、アンナが持っている魔力を、契約の時にできた経路(パフ)によって僕に送り、僕がその魔力を練ることによって、魔法が使えるそうだ。

普通の人は魔力を持ってない(もしくは極少量)ため、魔法を使うことができるのは、魔力を持った特別な家庭の人か、僕のように、聖霊や妖精と契約した人だけらしい。


「アンナって、自分で魔法は使わないのか?」


自分にいちいち魔力を渡すより、直接アンナが使った方が、効率良いのでは?と、思って聞いてみたらーー


「使えることは使えるの。けど、ユストが使ってくれた方が、効率がいいの!」とのこと


効率がいいーつまりは、少ない魔力で、大きい魔法を使えると言うことだ。


また、魔力は、直接飛ばすこともできる。が、具現化して放出した方が強くなる。

例えば、


火球(ファイヤーボール)!」


その瞬間、僕の右腕から、火の玉が飛び出した。

こうやって、詠唱をする事で、魔力を実体化させ、いろんな魔法を使える。実体化させるのは、さっきみたいに火とか、他にも水、土、光とか、特殊なもので、氷とか、雷とかにできる。

アンナは、火の妖精なので、炎魔法が一番強い。


ちなみに、昼から、魔法を使いまくっているが、魔力切れとかは起きたりしないさすが、神様(下位バージョン)なだけはある。魔力総量は高いようだ。

[アンナと契約してから、その日はずっと、森に出かけて、魔法を使い続けた。]←前書き飛ばした人用


結局、帰ったのは夕方になった。


「はぁ〜疲れた〜。ただいま」

「どこに行ってたかは知らないけど、お帰り。部屋で明日の準備をしときなさい。」

「は〜い」


「あー、疲れたー」


別に、自分がやったのは、アンナの魔力を使って魔法を打っていただけで、体力的には疲れてないのだが、魔法を打つには、イメージが大切なので、想像力を使う。これが意外と疲れる。


「これは何なの?みたことないの!」


家に帰ってから、アンナは家の中にいることが珍しいのか、ずっと飛び回っていた。

今も、アンナは僕の部屋を、物珍しげにあちらこちらに飛び回っている。あ、棚の中に入るな!食器とか危ないから!


ーーーーーーーーーーーーー


「はぁ」


なんか、とても疲れた。森にいた時より、家に返ってからの方が疲れた気がする。帰ってから、夕食をとるだけこんなに疲れるとは。


アンナは、飛び回って疲れたのか、僕の机の上で、タオルにくるまって寝てしまっている。あれ?聖霊って寝ないって聞いたことあるけど、妖精は違うのかな?


「まあいいや、おやすみ」


明日は、学校に行くため、準備をして、早めに寝る。

色々あった1日だった。


ーーーーーーーーーーーーーーー


朝、目を開けると、アンナはすでに起きていた。

「あ、ユスト!おはよ!」


朝から元気だなあ、と思いつつ、挨拶を返す。

「おはよう。……!?」


(あれ!?今のすげー可愛い声誰!?自分か?自分の声か?)


「えっ…?」(注:可愛い声)


周りを見渡しても、変わっていることは何もない。自分の部屋に、アンナがいるだけ。(なんかいたような?まあいいや)

そういえば、頭が蒸し暑い。


「髪が…長い…」


体を起こすと、腰あたりにまで自分の髪があることがわかった。色もいつもとは違う、透き通るような銀色。

(自分のじゃなかったら、綺麗とか思ったんだろうなー。あと)


「……」


そう、体を起こした時に気づいた、胸の異変。アンナより大きい気が…。あれ?自分は男だよね…?服も、かわいい白い(カットソーっていうんだっけ)と水色のミニスカートに変わってるし…


「びっくりした?ユスト、とってもかわいいの!」

アンナ?これはどうゆ(かわいい)()…」

「ユストが魔力を使ったとき、同調しちゃったらしいの。」

「同調…?」


同調とは、経路バフを通じて、魔力を共有するものに起こる頃で、好みが似てくるとか、体格が少し似るとかがあるらしい。


でも、アンナにとっても性別が変わったというのは、見たことも聞いたこともないとか。


「ずっとこのままなの!?」

「多分、一日で元に戻ると思うの。」

「はあ、それならよかっt…いや、よくないよ!?」


そのとき


「あのー」


突然声がかかった。


「えっ?」

取り乱してしまい、全然気づかなかったけど、部屋の中にアンナとは違う妖精がいた。


アンナと同じ大きの()で、同じ羽を持つけど、子供というよりお嬢さんといった感じがする。服は綺麗な青のワンピース。妖精ってワンピースしかいないのかな?


「いきなりすいません、ユストさん?というのですね。初めまして、水の妖精、サリーというものですわ。よろしくお願いします。」

「えっ、えっ?」

「ユストが寝てる時に来たの!サリーちゃんとってもいい子なの!」


なんか、仲良くなっているようだけど…


「えーと、どうしてここに…?(分かり切った質問)

「うーん、答えにくいのですが、()いて言うなら…なんとなくですわね。」

「わかる!引き寄せられる感じがするよね!」

「特別な魅力があるのでしょうか。思わず透過魔法を使って、部屋に入ってしまいました。そしたら、アンナさんに出会いまして…」

「えーと…」


(まじかよ、アンナだけじゃなかったのかよ…もしかしたらまた来るかもってこと?

こんなことしている場合じゃない!お母さんが来ちゃう!どうしよう。)


「ユストさん。そんなに慌ててどうされたのですか?」

「親が来るんだよ!なんとかしないと…」

「あら、アンナさんのことは、親には伝えてないのですか?」

「うん、ユストにしか姿を見せてないの…」

「なら教えた方が……、いえ、やっぱり教えないほうがいいのかもしれませんね。」


なんか妖精2人が話しているけど、今は無視だ。

(出かける用意して…あ!男物しか着替えがない!仕方ない…向こうで買うか。後、お母さんだけど、どうしよう…そうだ!)

置き手紙を書くことにした。


『お母さんへ

ちょっと、寂しくなっちゃいました。

また会うと、もう行きたくなくなるかもしれません。

僕は、もう出ます。不甲斐ない息子でごめんね。』


(よし!OK!後は、お母さんが起きる前に出るだけ…


「ユスト〜ご飯よ〜」


(えっもうこんな時間!?しょうがない!)

部屋は二階、大丈夫。

妖精2人に出ることを促してから、荷物を持って…


(一、二の、えい!)


窓から飛び降りた。


「ユストさん…逃げるのですか?」

「ユスト!鍵を閉めておくの!」

「ありがとう!アンナ!」


そして、アンナが鍵を閉めた二秒後、お母さんは部屋に入って、息子が貴族のしたきりを守って、自分の立場(ただでさえ危ない)を悪くさせないように気遣ったのだと思い、静かに涙を流したとさ。

二人目登場です!

サリーは、伏線をバンバン建ててくれます!便利なキャラです!

主人公はこう見えていざという時は、肝が座ってます!

次回は着地から始まります。


訂正です、

同調が二、三日で終わる→一日で終わる

に変更しました

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