ヘイ!エミーレ!
テキーラ的な感じのノリで
(遅れてごめんなさい)
ユストが説教を受けていた頃……
「エミーレ校長!おかえりなさいませ!」
「ヘレネよ、いつから私の秘書みたいになったのだ?ここは、校長室のはずだが……」
「そ、そんなことより!ユスト、彼はどうしたのですか。」
「ああ、話せば話すほど謎な生徒だったよ。」
「では校長も、普通の貴族ではないとお考えですか?」
「ああ、まあ聞いてくれ。彼と寮の前であったが、どうやら悩んでいるようだったのだ。そしてな…………」
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「……という事があったのだよ。」
「えっと……、謎が多すぎますね。」
「君もそう思うか?」
「はい、まず寮から移ることを快く引き受けていたこと……」
「私は最初は説明しておらず、食事の用意や消耗品の買い足しなど、全てしなければいけないとわかっていないからと思っていたが、説明した後も嫌な顔ひとつしなかったからな。さらに、生活費や食事代で驚かれるとは……。一般人とはなんも変わらん金額だというのに。」
「校長、私は彼の出身地であるトスコについて調べましたが……」
そう言って、机の上に一枚の紙を広げるヘレネ。
「ふむ。君も君でしっかり仕事をこなしていたようだね……。えっ、こ、これは。」
「まさかとは思ったのですが……」
「ふむ。これで、大半の謎はわかったぞ。ユストはきっと、父親のいない日々で貧乏な生活を送っているに違いない。」
「私も先ほどの話を聞き、納得しました。彼は平民よりも辛い貴族生活を送っているのかもしれません。」
「ああ、間違いないな。しかし……」
「どうされました?」
「ああ、まだ分からないところがってな。」
「ええっと、試験中の謎の魔力反応と、寮からの移動に喜んだことですか……l
「ああ、寮からの移動は普通、喜ぶことではない気がするが……」
「よっぽど集団生活が嫌いならば別ですが、そうは見えないですし、」
「私も同感だ。後、魔力反応の件については何もわからんな。」
「ええ、……」
その後、二人して話し合っていたが、結論が出ることはなかった。
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「あ、良すぎる成績があった理由について忘れておった。」
「あ、なんでだろ」
ユストがうろたえている時……
サリー「ユストさんが、あそこまで目に見えて狼狽することって、なかなかない珍しいことなんですよね。」
レージェ「そーですね〜。いいなぁ、あそこまで思ってもらってて。」
イク「でも女の子を泣かすのは、いくらユストでも許せない。」
サリー「それには同意します。」
レージェ「まあ、私たちも言いたかったことを言ってくれて、アンナには感謝ですね。」
『冷たい目』
?「怖いっす!そして厳しいっす!」
「「「だから誰?」」」
?「やっぱひどいっす!」




