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妖精を引き寄せる体質の主人公は今日ものんびり暮らしたい  作者: 妖精愛好者(TO)
学校!ぜーいんしゅーごー!
14/44

イク1 仲良くなろうとしたんだけど

書きながら、転移してこられた異世界の住人も、意外と苦労しているのでは、と思いました。


別の視点で読んでみるのも面白いかもですね。


短め

「おいしい!」


女の子を見つけて、慰めてから、今は通りの屋台から買った焼き鳥を食べている。焼きたてで、タレが程よくかかっていて、たしかにおいしい。

声を上げた女の子も、小さな口で一生懸命焼き鳥を食べている。口元にタレが付いていて、なんとも可愛らしい。


しょうがないなあ、と内心思いつつ、一本目を食べ終えた彼女の口周りをハンカチ(ドレスのポケットに入ってた。)で拭いてあげる。


「っ!?あ、ありがとうございます」

「別にいいよ。焼き鳥は逃げないよ?ゆっくり食べよう?」

「は、はい…」


慌てて食べていた自覚が出たのだろうか。顔を赤らめて2本目を食べ始めた。


「(いや、あれはご主人様に見惚(みと)れてしまった顔でした。ご主人様と仲よさそうに食事までして…)」


となり(で飛んでいる)サリーから何かブツブツ聞こえたので、「どうしたの?」と目で聞いたらなぜかにらめつけられた。あれ?俺、なんかした?


「(しかし、私と同調しているご主人様の美しさに気づくとは。素晴らしい感性の持ち主に会えて嬉しい限りです。)」


と、思っていたら、またブツブツ呟いた後、なぜかニッコリと微笑んだ。

怖くなったので、突っ込むのはやめにして、女の子(2本目を食べ終わった)に向き合う。

まずは、


「ええっと、おr、じゃなくて私の名前はユストって言うんだ。君の名前を聞いていいかな?」

「ええっと、私はイク、イイダ・イクっていいます。」

「イクちゃんね。よろしくね。」


と、ニッコリ微笑みながら、内心

(ええ!?まさかの苗字(みょうじ)持ち!?けど、イイダっていうのは聞いたことがない。)

と驚いていた。


すると、次に気になるのは、相手の出身である。


「イクちゃん。君はどこからきたの?」

「わかんない…けど、お姉ちゃんは日本じゃないって言ってた。」

「ニホン?」

「私たちの生まれた国の名前、それよりお姉さん、ここはどこ?」

「え?え〜と、ヘレネス共和国の王都だよ。」

「おうと?」

「都だよ。国で一番大きな街のこと。」


と、冷静なように見えて、

(はあ!?異国人!?ていうか聞いたことないそんな国!?大陸にはなく海の向こうかな…ていうか、王都を知らないの!?ここにいるのに!?)

と、思ったら、聞きたいことは一つだ。


「なんで、イクちゃんはここ(王都)にいるの?」


イクちゃんは黙ってしまった。悩んでいるのか、迷っているのか…


その時、


「ユスト!王都の憲兵隊がイクちゃんを探しているの!いま、後ろの通りで、聞き込みをしてるの!!」


アンナの声が届いた。

ブクマ、評価にとっても感謝!

読んでくれてありがとう。

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