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妖精を引き寄せる体質の主人公は今日ものんびり暮らしたい  作者: 妖精愛好者(TO)
学校!ぜーいんしゅーごー!
13/44

路地裏での出来事。

物語がようやく進み始めるかもしれなくもない(のかな〜?)


さて、新しい仲間も加わったことで、さらに賑やかになったユスト御一行。

駄菓子菓子(だがしかし)、ユストは、周りから見たらぼっちである。

そして、一人周りから見える存在のユストは、妖精たちとも喋る事も出来ない。


今、ユストたちはサリーが見つけてくれた宿に向かっている最中。

ユストは一人、少し寂しい感情を抱いていた。(表情には出にくい)


しかし、そんな寂しさも吹き飛ぶほど、王都は見ていて楽しいものばっかりであった。

ユストは何度か王都に連れて行ってもらったことがあるが、全て親の仕事の付き()いで、あまり見る余裕はなかった。


ユストは初めて王都をのんびりと観光することができた。


立ち並ぶ家々、これは、田んぼばっかりであったユストの領地ではあり得ない事であった。


通る人々も様々だ。冒険者風の剣を持った人、学生らしき本を読みながら歩いている人、商人の馬車が通る事もよくあった。


さらに、所々にある屋台や、街角で芸を披露する大道芸人など、見新しいものばっかであり、寂しさなど吹き飛んでしまった。


妖精三人は、そんな周りに興味を示す事なく、話し合っている。何を話しているかと耳を傾けていると、魔法について、ユストはきっと混合魔法が使えるやらうんちゃらかんちゃら、レージェが話している。うん、よくわからない。サリーはレージェの話を聞きながら、屋台に行って食べ物を取ろうとしているアンナを抑えている。(あんな?それ()ったら犯罪だよ?)


そうして、街の方に視線を戻してみると、ちょうど路地裏に縮こまって座っている女の子がいた。元気がなさそうである。

街の人たちは、当たり前のように無視している。


(あれ、でもスラムはここから遠いよな?)

サリーは、スラム街とは遠い安全な宿を取ったと言っていた。


事情がありそうなのと、気になったのと、小さい頃から(母に)困っている人に優しくするよう教えられてきたユストは、声をかけてみることにした。


「ご主人様?」


サリーが話しかけてきたが、答えることができない。

よって、ついてきてほしいことを目で伝えると、サリーは頷いて残り二匹(屋台の見物中)に声をかけてくれた。

(気持ちが伝わりやすいのは同調のおかげだっけ?)

と、森の中でのサリー講義を思い出しながら、ユストは少女に近づいて声をかけた。


「こんにちは」


一瞬、男だから警戒されるかもって思ったけど、そういえばいま女(外見のみ)だった。

今回は利用させてもらおう。


「どうしたの?何か困ったことはある?」


そういうと、女の子が顔を上げた。


綺麗な黒い長い髪を持ち、白いワンピースを着た10歳ぐらいの女の子。服が小綺麗で、スラムに住んでいるようには見えない。靴もしっかりとした運動靴を履いて入る。

対して自分は、貴族のお嬢様が旅用に着るような簡素な青いドレスを着た12、3くらいの(貴族に見える)女の子。(と、サリーが教えてくれた。)

あ、これなんか誤解されそう…と、ユストが思った時、


「わ、私ね、小学校に、行ってて、急に、お城の前にいて、ゆうしゃとか言われて、よくわかんなくって、お姉ちゃんが、逃げようって言ってね、友達といっしょに逃げてたんだけど、はぐれちゃって、それで、それで…うわーん」


しょうがっこう?勇者?よくわからなかったが、泣いてしまった女の子をなだめるため、胸にうずくまってきた女の子を優しく撫でる。

側から見たら、仲良し姉妹に見える事もないが、ユストは

(やっぱり、胸、妖精たちよりデカイよな〜)

と、表情に出ない顔で思っているのであった。



「大丈夫、落ち着いた?」


5分くらいであろうか。女の子が泣き止んでからユストは優しく(優しい笑顔付きで)声をかけた。


「はい。」


だいぶ落ち着いた様子なのを見て、ユストが安心したとき、


『きゅるるる』


と、つい先ほど聞いた覚えのある音が耳に届いた。

音の発生源である女の子を見ながら、


「なにか食べようか?」


「はい…」


二人は路地裏から通りに戻った。

作者がワンピ好きな件:ワンピをきた女の子、可愛いよね!


異世界勇者(相手が):あえて逆視点で


ユストめ!その(サリーと同調した)姿!うらやま…いや、憎たらしい!この手で成敗してくれr『パーーーン』

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