出会いは突然に
ども、初トーコーです!
よろしく!
(タイムリーネタ:あけおめ!)
誰と出会ったかバレバレ
これって、20000文字もいる?
「おはよう」
起きて早々、頭上から声がかかった。見慣れた天井、いつもの朝に、いつもは誰もいないはずの部屋。
「お、おはよう?」
いちよー、そう返しといて、体を起こすと、そこにいたのは
(小さな…人…?)
目の前に、幼女が浮いてた。
ピンクの髪に、ピンクの大きな目、可愛い赤を基調としたワンピース。
それだけでも人外な感じがバンバンするのだが、一番の特徴は、背中から生えた透明な4枚の羽と、その子の大きさだ。だいたい自分の顔くらいかな?30cmと少しくらい。
「あれ?妖精を見るのは初めて?私はアンナ、火の妖精だよ。よろしく!」
驚いて固まっていると、その人(ひと?)が、声をかけてきた。
(どうしよう、幻覚どころか、幻聴まで聞こえてきたようだ。かなり可愛い声だなぁ…)
…現実逃避はここまでにして、そうだ!相手が自己紹介してくれたんだから、こっちもするのが妥当だよね!
「うん。僕は、ユスト。よろしく…?」
(あれなにがどうして「よろしく」なんだ?相手はなぜここにいる?
ていうか、妖精?あれ?よくわからなくなってきたぞ。)
とりあえず、聞いてみよう!大切なのはコミュニケーションだよね!なんか、相手に事情があるのかもしれないし…
「えーと、どうしてここに?」
「うーん、何となく?」
「えーと、…」
疑問を疑問で返された。
僕の特技は、感情を表に出さないことだ。つまりは、性格が表裏激しい。今も、心の中では、
(何となくかよ!)
って突っ込んだ。思いっきり突っ込んだ。
(ってか!妖精ってなんだよ!どっから来たの!?鍵しまってるよね!?あとここ僕の部屋だし!ほんとになんできたの!?ああそうか!何となくか!!)
と、こんな風に表裏激しい。けど、表情はあんまり変わってなかったりする。(つまり、無表情キャラです。)
…一旦落ち着いこう。まずは、相手の事情を知ることからだね!
「えーと、妖精って?」
おっと、ここで妖精とはなにかを聞く前に、説明しよう。(だれにだよ!何をだよ!)
ここは、ヘレネス共和国。そんなかの田舎、トスコだ。で、僕は、そんな辺境の領主の一人息子、領主って言っても、下位貴族だけどね。貧乏ってほどでもないけど。さっきも言ったけど、僕はユスト、15歳で明後日には、貴族のしきたりによって、都会の学校に行くことになる。いや、まあ、いちよー、貴族だからね。
…僕のことはいい。そんなことよりもまず、妖精だ。
「…で、妖精って?」
まずは、聞いてみることにした。色々突っ込むのはそのあとだ。
アンナは考える仕草をしてから、
「ユストは聖霊って知ってる?」
って聞いてきた。
聖霊なら、おとぎ話とか、物語にときどき出てくる。えーと、確か…
「うん、いろんなところにいる守り神だって聞いたことがある。」
「じゃあ、それに近いの!妖精は、その場にとどまる精霊と違って、守り神じゃなくて、色々さまよってるの!」
「えっ?でも初めてみたよ。」
「まあ、普段は、人には姿を見せないの。」
「ヘェー」
精霊って言うのは、おとぎ話とか、伝承に出てくる神様の使いみたいなもんだ。信仰とかは特にないけど。アンナが言うには、精霊も妖精も、神様の下位バージョン的な感じらしい。ざっくりしてんなぁ。と思った。アンナの説明が雑なだけだとわかるのは少し後のことである。
そこで、疑問が出たので、聞いてみた。
「妖精と精霊って仲いいの?」
「うーん、わかんない!」
「そうか…」
(わかんねえのかよ!)←心の中のツッコミ
で、だ。一番気になっていることをそろそろ聞いておこう。
「で、どうしてここに?(2回目な気もするような…)」
「うーん、なんか引き寄せられた気がして、透過魔法とか使ってたらここに来てた!で、ユストがいたの!」
「おい。人の寝床に入ってくるなよ。」
「ユストにお願いがあるの!」
「(聞いてねえ…)で、ぼくに何をしろと?」
「それでね!ユストと契約しよう!って思ったの!」
「契約…?」
「一緒にこれから過ごしましょう!っていう約束だよ!」
「えーと…」
ここには書かないけど、 僕の心中を察してもらいたい。たぶん、相当荒れてる。
どうしようか。今あるのは、ただの困惑。だってさ、急に、朝起きたら、人が浮いてて、どうしてって聞いたらこれだぜ。嬉しいって言うよりも、疑問とか、混乱している。
人違いかもしれないし、ここは、お引き取り願おう。
だって、なんかめんどくさそうだもん。
「えーと、僕は特に契約する必要ないんだ……じゃ。僕はこれで。」
そういって、自分の部屋を出ようとしたら、服に抵抗を感じた。
「まって!私色々使えるから!色々ご奉公するから!」
「えっ、えーと」
…なぜ自分は、朝起きて早々、こんな目に遭っているんだろう。
心中の描写はないが、僕の心が何を叫んでいるかは、ご想像にお任せする。
「多分なんかの間違いじゃない?(めんどくさいな…コイツ)」
しかし、そんな僕の気持ちも、次の言葉で大きく変わった。
「魔法だって使えるようになるかもしれないんだよ!」
「えっ!」
魔法、それは、普通は魔法使いの家系の人しか使えないものだ。それが使えるかもしれない、15歳の男の子には、とても心惹かれるものだった。
と、その時
「ユスト~ご飯よー。」
母の声が聞こえる。近づいてくる足音がする。たぶん、起きてこない僕を起こしに来たんだろう。
(あ、まずい!)
そう思ったのも束の間、母が部屋の扉を開けた。
「あれ?ユスト、起きてたのね。ご飯にするわよ。」
僕の懸念とは裏腹に、母は至極、普通に話しかけてきた。
『私は、ユスト以外には見えないし、声も聞こえないんだよ!』
ちょうど、疑問に思ってたことを、アンナが答えてくれた……
なぜか、ピースサインつきで。
「…うん」
「なに寝ぼけた顔してるのよ。顔洗ってらっしゃい。」
僕が、どっちに返したかよくわからない返事をしていると、母親はそういって、出ていってしまった。
けど、魔法か…
「ご飯食べて来ていい?後で話そう。」
「うん!分かった!待ってる!」
正直、かなり心惹かれてる。
まあ、後だ後。まずは、ご飯食べよう!
みじかいでしょ!今後もこんな感じ
これから、よろしく!!
読んでくれて感謝!
誤字脱字報告は大歓迎!
前書きを読んで、一つ前に戻って日付を見た人いる?