表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

山を越えると魔法使いの住処に辿り着く。

昔から言い伝えられている、御伽噺のような話。

今までに山を越えようとした人間は数知れず。

だが、辿り着けたのは極少数だけと言われている。

断言できないのは、辿り着いたとされる者たちが皆、頑なに口を閉ざすからだ。

登頂が難しいほど高い山ではない。

その上、今まで挑んできた者たちが通った跡が道として残り、登りやすくなっている。

頂上に辿り着くには体力があれば良い。

だが、登る事ができても越える事が困難なのだという。

山頂から見下ろせば、雲のように広がる一面の濃霧が全てを遮断している。

時間も方向感覚も狂う濃霧の中、迷い、諦める者がほとんどだ。

そんな中を突き進む恐れ知らずも居るのだが、結局は諦めるか、消息不明になるかの二つに一つ。

一説によると、悪意を持った者は濃霧に阻まれるという。

どんな天候でも昼夜を問わず発生し続ける霧は、魔法使いが作り出した壁なのだと。

そんな魔法使いの住処。

山を越え、濃霧を抜けた先には何があるのか。

そして本当に魔法使いが住んでいるのか、誰も知らない。

謎は謎のまま。

それでも、人は山を登る。


魔法使いに願いを叶えてもらう為に。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ