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青い憎悪  作者: 稲岡千砂子
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美しい仮面の下に

あんたうかるとおもうてたの?

私が慶応中等部に落ちたときに浴びた実母の一声だった。


それから大学受験までその繰り返しだった。

もちろん全滅だったわけではないが、ついぞ慶応とは縁がなかった。

年子の弟と言えば、慶応中等部から慶応大学経済学部ぶまで野球部で活躍、父は私をかわいがってくれたが、母の露骨な差別はひどかった。


その父も私が20の時に他界。私の凍てつく孤独が始まった。


母は十朱幸代ににた非常な美人であった。

変な話、私の結婚式でも花嫁の私よりも母の若さと美しさが評判を読んだくらいだ。


亡き主人の友人が今でも覚えてるぐらいだ。


母という人は、自分の夫が亡くなった時も涙は見せなかった。

私が泣くのも怒った。

泣くのは弱い人間、泣く子は嫌いですといわれ育ってしまった。




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