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  作者: 黒崎雷
ゆびきり
2/2

ゆびきり1

"ゆーびきーりげーんまーん、うーそつーいたーらはーりせんぼんのーます。ゆびきった"


何処からか聞こえてくる子供の声。

二人ほどの子供の声がする。

その方に顔を向けると、そこにはどこか見覚えのある神社、

そして、幼い頃の私。

ゆびきりをしている相手は、全く見覚えのない男の子。


「誰…あれ…?」

思わず声が漏れる。

私にあんな知り合いいただろうか…

それに、神社だって、記憶にない。

まあ、何故か見覚えはあるんだけど…


「じゃあね、りっちゃん。りっちゃんが"13歳"になったら、また会おうね」

「うん!!約束だね!お兄ちゃん!」

幼い私はゆびきりをした男の子…神社のこなのだろうか?神主のような格好をした子の言葉に、満面の笑みで返事をした。


約束…?私はそんなのしたのだろうか?

ゆびきりくらいなら、小さい時によくしていた。

何故かある時から、ぱったりとしなくなったんだけど…


「じゃあね、りっちゃん」

「うん、ぱいばい!!」

幼い私は階段を降り始め、男の子がやっと顔の見える角度に向いた。

今まではちょうど見えない角度だったんだよね。


その顔は…こちらに向いたその顔は、真っ黒に塗りつぶされていた―――――

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