3、『僕のバースデー!』
「いやー、入学式から結構経ったなー」
「もう5月10日か。早いものだな」
「そうだねー。今日は何しよっかー?」
「ん、そうだな…。みんな、何かあるかー?」
「ふっ、みんな今日は何の日か知らないのか?常識だぞ」
「あ?いや、知らないけど?鬼灯、何か知ってるか?」
「え?いや、分かりませんけど?」
「守は分かるか?」
「うーん。何でしょう?」
「もういい!全く貴様らは…」
「んで?結局今日は何の日なんだよ?」
「僕のバースデーだ!思い出したか!」
「いや、知らねーよ!常識じゃねーし!」
「そんな事知るわけないだろ」
「そういえば、今日はミカッチの誕生日だったねー」
「という訳で、今日は僕のバースデーを盛大に祝うがいい!」
「誕生日会か。俺はいいと思うが、みんなはどうだ?」
「私はいいですよー」
「俺はやだね」
「む、何でだ!?」
「お前なんかの誕生日なんて祝いたくない」
「まあまあ、もう少し協調性を持てよお前ら。部長命令だ。今日はこの自己中ゼウスの誕生日会だ。文句は認めないぞ」
「…分かりましたよ。ったく、めんどくさいな…痛っ!」
「文句は認めないって言っただろうが。全く…」
「おい待て、自己中とは何だ!」
「ん?間違ってないだろ。自覚無しか?」
「くっ…」
「めんどくさいから、さっさとやりましょうよ。時間の無駄です」
「もう、シオちゃんそんな事言わないの!」
「そうだぞ。まあ、鬼灯の言うことも分かるし、さっさとやるか。ってか、誕生日会って言ったって飲み物も食べ物もないぞ?」
「ふっふっふっ、そう言うと思って買っておいたぞ!」
「準備いいな。さすが自己中ゼウスだ」
「だから自己中ゼウスって言うな!」
「どうでもいいからはじめませんか?」
「そうだねー。早くやろー?」
「おう。それじゃ、神無月よろしく」
「では行くぞ!ゼウスの転生者であるこの僕の誕生を祝って、乾杯!」
「かんぱーい」
「かんぱーい!」
「……」
「おい、茅汐!お前もちゃんと言え!この僕のバースデーを祝う気がないのか!」
「最初からめんどくさいって言ってるだろ」
「貴様~!」
「おいお前らうるさいぞ。あと鬼灯、ちゃんと言え」
「…分かりましたよ。乾杯…、これでいいんですか?」
「ったく、最初からそうすりゃいいんだよ」
「よかったね、ミカッチ!今年はこんなに大勢の人に祝ってもらえて。去年まではみんなで白い目で見られて、私と家族からしか祝ってもらえなかったもんね!」
「おい天那、余計なことを言うな!」
「へえ、やっぱりお前、何というか…、かわいそうなヤツだな」
「ごめんな、神影。真面目にしてなくて」
「や、やめろ!哀れみのこもった目で僕を見るな!」
「そういえば部長、他の部員も誕生日会開くんですよね?」
「ん?まあな。神無月だけってわけにもいかないだろ」
「僕はそれで構わないがな」
「…だーかーらー、お前のそういう所が自己中だっつんてんだよ!」
「グェ!?」
「大丈夫、ミカッチ?」
「あ、ああ。くそ、誕生日に殴られるなんて…」
「お前が悪いだろ。じゃあ食うものも食べ終わったし、そろそろ解散にするか?」
「賛成。じゃあ俺は帰ります。また明日ー」
「おう、明日なー。…で、今日はどうだったよ、神無月?」
「ふん、茅汐には無礼な態度をとられるわ、部長には殴られるわで、散々だ。…だが…、こういう誕生日も、悪くは無いな」
「…デレた?」
「あははー。ミカッチ、ツンデレだー!」
「う、うるさい!い、いきなり、な、何を言うんだ!お前たち!」
「あー、定番の神無月イジりも済んだし俺も帰るわ。じゃあ明日なー」
「はーい」
「お、おい、お前たち!茅汐には言うな!絶対だぞーーー!」
「…今回は出番なしか。まあ、私も暇ではないからな。ま、まあ、次回は出てやらんこともないが…」
更新遅くなりましたm(__)m
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