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2、『こんなのは花見じゃないんだ』

「…よし、神無月、鬼灯、守、入部届提出完了っと。これで3人ともウチの部員だ。ようこそ、あそ部へ」

「ところで部長よ、結局この部は何をする部活なんだ?」

「あれ?ミカッチ、募集ポスターの活動内容読まなかったの?」

「神影はろくに活動内容も知らずに入部したのか?」

「あ、そこに書いてある活動内容、デタラメだぞ~」

「あ、あの…、どういうことですか?」

「その活動内容は廃部にならないようにもっともらしいことを書いただけで、実際は基本俺の気まぐれで活動内容が決まる」

「ふん。よく続いているな、この部は」

「そこで早速なんだが、今日は花見にでも行こうかと思ってる」

「ぷくくっ…。お、鬼が花見…くくっ…、ゴフッ!?」

「…まあ、これが今年度最初の活動だ、みんな楽しんでいくぞー。ん?鬼灯?聞いてるか?」

「は、はい。そうですね」

「お花見なんて久しぶりだね、ミカッチ!」

「ん?ああ、そうだな。では行くか」

 僕たちは花見に出かけた。出かけたはいいのだが…

「おい、部長よ!なぜ我々はファミレスにいるんだ!?」

 そう、僕たちは花見をしになぜかファミレスに来ていた。

「あ?外が嫌だからに決まってるだろ?桜がきれいだなー」

「あははー。いいじゃないミカッチ。ここからでも桜は見えるよ?ほら、桜がきれいだなー」

「そうだぞ、神影。文句言うな。ああ、桜がきれいだなー」

「いや、だから、僕が言ってるのは雰囲気の問題であってだな…」

「うるさいぞ、君たち。迷惑だ」

「あー、すいませんすいません…って、お前は創真!?」

「皇牙か。またくだらない部活動か?」

「黙れ、創真。俺達は正式に認められた部活だ。お前がどうこう言われる筋合いはねぇ」

「おい、部長?誰だ、この偉そうな態度のヤツは?」

「お前も人のこと言えないだろ。コイツはウチの学校、辻垣学園の生徒会長、白夜創真だ。ウチの部を潰そうとしてる。これから長い付き合いになるかもなー」

「…誤解のないように言っておくが、私は皇牙、お前が嫌いなのであって、あそ部自体についてはどうとも思わん」

「んだよ、前まで潰すとか言ってたクセに…」

「それは、お前一人しか部員がいなかったからだ」

「うわ、やっぱり性格わりーな、お前」

「全く…、集中が切れるから私は帰るぞ」

「ん?そういえば、一人で何しに来たんだよ?一人でファミレスなんて寂しいやつだな」

「テスト勉強だ!私はもう帰るぞ!」

「嫌いなタイプのヤツだな、会長は」

「え?ミカッチ、どういうところが嫌いなの?」

「一人称が私なところだ。僕よりも偉そうでむかついた」

「実際会長なんだし、神影より立場は上だろ?」

「そういう問題じゃない!ゼウスの転生者である僕よりも偉そうに見えるのが気にさわるんだ!」

「はあ、とりあえずお前ら黙れよ?」

「グェ!?」

「ギャッ!?」

「うわー、部長のゲンコツ痛そー」

「さてと、時間も遅いしそろそろ帰るか」

「う、うむ、そうだな。帰るか」

 そんなわけで僕たちはほとんど花を見ることのないままファミレスをあとにした。

「今日はおつかれー。これからもこんな感じでゆる~く活動してくからよろしくな」

「あはは。楽しかったですねー」

「花見って一体何なんだろうか…。僕は間違ってないはずなんだ。こんなのは花見じゃないんだ…」

「ん?なあ、みんな。あの人、何やってるんだろ?」

「あ?ああ、確かに怪しいな」

「おい、そこのお前!そんな所で何をしている!」

「ん?ああ、今日の獲物はお前か。じゃあ…、死ねやぁ!」

「おっと!」

 ふん、ナイフか。

「な、なんだ?どうなってんだ?ナイフが手で止められ…うわぁ!?」

 僕はそいつのナイフを掴んで持ち上げた。

「この僕にナイフを向けるなど無礼だぞ。これから貴様に罰を与えてやろう」

「おーい、神無月。お前がやったら死んじまうだろうが。とっととそいつを下ろしてやれ」

「なんだ?僕に指図する…ぐふぅ!?」

「いやぁ、すみませんね。ウチの部員が迷惑かけちゃって」

「な、なんだテメェは!?」

「…ったく人が謝ってんのに。まあ、通り魔さんよ?俺、アンタを警察に突き出すから、一回眠ってもらうぞ?」

「がっ!?」

「おーい神無月?コイツ担いでくれ。って、どこだ?」

「こ、ここだ!下を見ろ!」

「ん?誰だこの女の子?…誰の子だ?」

「ふざけるな!僕だ!神無月神影だ!」

「は?」

「あははー。ミカッチ、久しぶりに女の子になったんだ!」

「う、うるさい!痛いのが嫌なんだからしょうがないだろ!?」

「お、おい?守、説明頼む」

「はーい。転生者が特別な能力を使えるのは知ってますよね?ミカッチの能力は身体強化なんです。さっきこの通り魔さんを持ち上げたときのやつです。で、その副作用として女の子になっちゃうか、身体がものすごーく痛くなっちゃうんですよねー」

「で、今回神無月は女体化を選んだ、と」

「そういうことだ!分かったら、茅汐!頭を撫でるのをやめろ!」

「ハッ!?つ、つい…」

「あれ?ミカッチ、手を怪我してない?」

「こ、これぐらい平気だ!」

「だめだよ、ちょっと見せて?」

「お、おい!天那!?お前が能力使ったら…」

「はーい、治ったよ!」

「お、おい。2人共?」

「「何ですか?」」

「どっちがどっちだ?」

「僕だ!」

「あ、そっちか。で、これはどうなってんだ?」

「天那は治癒の能力が使える。だが副作用として、一定時間治した人物になってしまうという訳だ!この僕が丁寧に説明したんだ!感謝するがいい!」

「あー、なんか訳分からなくなってきた…。疲れたから、鬼灯!この通り魔連れて行くの頼むわ」

「はーい、了解しましたー」

「じゃあ、今日は解散な。明日からまたよろしく」

ハイスコアでは最近、廃クラを投稿しました!

アフレコ実況の日程はまだ未定ですがやります!

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