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エンディング

あすか:「…『魂のメガヒットメーカーズ会議』、これにて閉幕とさせていただきます。皆さまの心に、今宵のレジェンドたちの言葉と音楽が、いつまでも輝き続けますように。」

(あすかは深く一礼し、スタジオには静かで、しかし満ち足りたような特別な空気が流れている。四人のレジェンドたちも、互いの顔を見合わせ、どこか名残惜しそうな、そして深い対話を終えた後のような穏やかな表情を浮かべている。)


あすか:「改めまして、マイケルさん、ジョンさん、ボブさん、坂本さん。本日は、時空を超えたこの奇跡のような対談にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。」

(あすかは、クロノスをそっとテーブルに置き、優しい眼差しで一人ひとりに語りかける)

「この『歴史バトルロワイヤル』の舞台で、皆さまは音楽の根源的な力から、その普遍性、そして光と影、さらには未来への希望と次世代へのメッセージに至るまで、まさに魂の言葉を紡いでくださいました。音楽が持つ多面的な輝きと、その奥深さに、私たち自身も改めて気づかされる、かけがえのない時間でした。」

「音楽は、時に個人の魂を揺さぶり、時に人々を団結させ、時に社会の常識を問い直す力を持つこと。そして、歌詞もメロディもリズムも、そのすべてが一体となって、国境や文化を超えて人々の心に響く普遍的なコミュニケーションとなりうること。しかし、その強大な影響力ゆえに、商業主義や権力とどう向き合うかという永遠の課題もまた、音楽家には突きつけられること。そして何よりも、絶望的な現実の中にあっても、音楽は人々に希望を与え、愛と平和を希求する心を支え続ける、かけがえのない存在であること…。」

「皆さまの言葉の一つひとつが、まるで美しい楽曲のフレーズのように、私たちの心に深く刻まれました。」


あすか:「さて、この時空を超えた長い旅路も、いよいよ終わりの時が近づいてまいりました。最後に、皆さまお一人ずつ、この対談を終えてのご感想、そして改めて、今この瞬間、視聴者の皆さまに伝えたいメッセージがございましたら、お聞かせいただけますでしょうか。まずは、坂本さんからお願いいたします。」

坂本:(静かに頷き、落ち着いた声で語り始める)「…このような形で、異なる時代、異なる音楽的背景を持つ皆さんと深い対話ができたことは、私にとっても非常に刺激的で、得難い経験でした。改めて、音楽というものの持つ可能性の広がりと、その責任の重さを感じています。」

「視聴者の皆さんにお伝えしたいのは…やはり、常に『聴く耳』を持ってほしいということです。音楽に対して、そして他者の言葉に対して。そして、願わくば、自らも何かを表現し、発信してみてください。それがどんなに小さなものであっても、世界との関わりを持つ第一歩となるはずです。ありがとうございました。」(静かに一礼する)


あすか:「聴く耳を持ち、表現する…坂本さん、深いお言葉、ありがとうございました。…続いて、ボブさん、お願いいたします。」

ボブ:(穏やかな、しかし力強い眼差しで)「この場に集えたこと、そして兄弟たち(他の対談者を指す)と魂の言葉を交わせたこと、ジャー(神)に感謝するよ。俺たちの言葉が、誰かの心に光を灯すことができたなら、それ以上の喜びはない。」

「皆に伝えたいことは、いつもと変わらない。自分自身を愛し、隣人を愛し、そしてジャーを愛すること。そして、どんな困難があっても、希望を捨てずに立ち上がり続けることだ。音楽は、そのための力を与えてくれる。お前たちの心の中にある音楽を信じろ。そして、愛と平和のために、その音楽を鳴り響かせ続けてくれ。ワン・ラブ。」(胸の前で手を合わせる)


あすか:「音楽を信じ、愛と平和のために鳴り響かせる…ボブさん、魂のメッセージ、ありがとうございました。…ジョンさん、お願いいたします。」

ジョン:(少し腕を組み、いつものように少し斜に構えながらも、その表情には満足感が浮かんでいる)「最初はこんな場所に呼び出されて、一体どうなることかと思ってたけど…案外、悪くなかった。普段じゃ絶対会えない人たちと、音楽や平和について真面目に語れたのは、良い経験だった。」

(ジョンは、ふっと笑みを漏らす)

「視聴者の皆に言いたいのは…そうだね、あんまり俺たちのことを神格化したりするなってことかな。俺たちはただの音楽屋で、たまたまちょっと有名になっただけだ。みんなと同じように、悩んだり、間違ったりもする。だから、俺たちの言葉をありがたがるんじゃなくて、それをきっかけに、自分で考えてほしい。そして、もし世の中が気に入らないなら、文句ばっか言ってないで、何か行動しろ。君たち自身のやり方でね。」(片目を軽くつぶって見せる)


あすか:「自分で考え、行動する…ジョンさんらしい、愛のある叱咤激励、ありがとうございました。…最後に、マイケルさん、お願いいたします。」

マイケル:(瞳を潤ませ、感動を隠せない様子で、しかし力強く語りかける)「…本当に…本当に素晴らしい時間でした。ジョン、ボブ、坂本さん…皆さんとお話できて、たくさんの勇気とインスピレーションをもらいました。あすかさん、そしてこの場を設けてくれた全ての人に感謝します。」

(マイケルは、胸に手を当て、心からの言葉を紡ぐ)

「そして、見てくれているみんなへ…僕は、いつだって君たちのことを信じているよ。君たち一人ひとりが、世界を変える力を持っているんだ。どうか、その心の中にある愛を、優しさを、大切に育ててほしい。そして、音楽を通して、その素晴らしい愛を世界中に広げていってほしいんだ。歌おう、踊ろう、そして愛し合おう。そうすれば、きっとこの世界は、もっともっと美しくて、平和な場所になるはずだから。…We are the world. We are the children. いつも心に、愛を。」(優しく微笑む)


あすか:(四人の言葉を感慨深げに受け止め、スタジオ全体が温かい感動に包まれる)「坂本さん、ボブさん、ジョンさん、マイケルさん…皆さまの最後のメッセージ、そしてこの対談を通していただいた数々の珠玉の言葉、私たちの魂に深く刻まれました。本当に、本当にありがとうございました。」


あすか:「それでは…名残惜しいのですが、皆さまを、それぞれの輝ける『時』へとお送りする時間がやってまいりました。クロノス、スターゲートの準備を。」

(あすかがクロノスを操作すると、スタジオのスターゲートが再び起動し、神秘的な光を放ち始める。)


あすか:「まずは、その深遠な知性とクールな情熱で、音楽の新たな地平を切り拓き、私たちに知的な刺激と感動を与え続けてくださった…坂本龍一さん。あなたの音楽は、これからも私たちの耳と心に、静かに、しかし深く響き続けるでしょう。ありがとうございました。」

坂本:(静かに立ち上がり、あすかと他のメンバーに一礼する)「こちらこそ、ありがとうございました。」(ゆっくりとスターゲートへ向かい、光の中へと消えていく)


あすか:「続いて、その魂のレゲエで、抑圧された人々に希望の光を与え、ワン・ラブのメッセージを世界に届け続けてくださった…ボブ・マーリーさん。あなたの歌声は、永遠に私たちの心に自由と勇気の火を灯し続けるでしょう。ありがとうございました。」

ボブ:(立ち上がり、胸の前で手を合わせ、穏やかな笑顔で)「ジャー・ブレス・ユー。皆に祝福あれ。」(ゆったりとした足取りでスターゲートへ向かい、光に包まれる)


あすか:「そして、その鋭い知性とユーモア、そして揺るぎない反骨精神で、愛と平和の本質を問い続け、時代を挑発し続けた永遠のロックンローラー…ジョン・レノンさん。あなたのイマジンは、これからも私たちの心の中で、決して消えることのない理想として輝き続けるでしょう。ありがとうございました。」

ジョン:(立ち上がり、少しおどけたように敬礼し、ピースサインを見せる)「じゃあな。ギブ・ピース・ア・チャンスだ!」(軽快な足取りでスターゲートへ向かい、光と共に姿を消す)


あすか:「最後に、その比類なき才能と純粋な魂で、世界中に愛と夢と魔法を届け、私たちを一つにしてくれた永遠のキング・オブ・ポップ…マイケル・ジャクソンさん。あなたの音楽とダンス、そしてその愛は、これからも世界を癒し、照らし続けるでしょう。ありがとうございました。」

マイケル:(立ち上がり、名残惜しそうにスタジオを見渡し、そしてあすかと視聴者に向かって優しく微笑む)「…Thank you. I love you all.」(華麗なターンを一つ決め、そっと投げキスを送り、スターゲートへと歩みを進め、光の中に溶け込んでいく)


(スターゲートの光が静かに消え、スタジオにあすか一人が残される。彼女は、四人のレジェンドがいた場所を感慨深げに見つめ、そしてカメラに向き直る。)

あすか:「…伝説たちが去ったスタジオには、彼らの言葉の温もりと、音楽の魂の余韻が、まだ確かに残っているように感じられます。」

「『音楽は世界に愛と平和をもたらすか?』…この壮大な問いに対する答えは、もしかしたら、彼らが残してくれた無数の楽曲の中に、そして、それを受け取った私たち一人ひとりの心の中に、既に存在しているのかもしれません。」

(あすかは、クロノスをそっと胸に抱き、穏やかな、しかし確信に満ちた声で続ける)

「音楽は、時に私たちを慰め、時に勇気づけ、時に世界の見方を変える力を与えてくれます。そして、その力を信じ、愛と平和への願いを奏で続けたレジェンドたちの魂は、時空を超えて、私たちの心に永遠に響き続けることでしょう。」

「この『歴史バトルロワイヤル』が、皆さまにとって、音楽の素晴らしさ、そしてその無限の可能性を再発見する、ささやかなきっかけとなれたのであれば、これに勝る喜びはございません。」

(あすかは、深く、そして心を込めて一礼する)

「本日は、誠にありがとうございました。また、時空を超えた物語でお会いできる日を、心より楽しみにしております。ごきげんよう。」


(あすかの優しい微笑みと共に、静かで美しいエンディングテーマ曲が流れ始める。画面には、今宵の対談の名場面がスローモーションで映し出され、最後に「歴史バトルロワイヤル」のロゴと、「TheEnd」の文字が静かに浮かび上がり、番組は幕を閉じる。)

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