夢
夢は叶わない。
叶わない。
叶わない。
けれども、人は夢は叶うものだと信じてやまない。
何故か?
社会が歪んだ事実を吹聴してるから。
夢が叶わないフィクションなんて王道ではない。
まるで、夢は叶うと言わんばかりだ。
しかし、それは創作で、現実が創作のような展開を迎えるのは稀である。
現実にも夢を叶えた人はいる。
まるで、夢は叶うと言わんばかりだ。
しかし、その輝かしい軌跡の背景には、星の数ほどの夢敗れた人達の亡骸が積まれている。
夢が叶った情報ばかりが目に入るせいで、人は夢は叶うと誤解しているのだ。
本当は、そんなに簡単に夢は叶わない。
夢を抱いた多くの人間は、その夢を叶えられないのだ。
とは言え、現実に夢を叶えた人は存在する。
超常現象やUMAのような不確かな存在ではない。
だが、夢を叶えられるのは、ほんのほんのほんのほんのほんの僅かな人だけ。
もう1度言おう。
夢を抱いた多くの人間は、その夢を叶えられないのだ。
そんな非情な現実を理解してもらえたところで、逆を考えてみよう。
どんな人が夢を叶えるのか。
それは極めて単純な条件だが、満たすのは困難を極める条件だ。
「才能」、「努力」、「時の運」。
これら全てを兼ね備えた人が夢を叶えられるのだ。
随分と残酷な現実だ。
最低限の「才能」を生まれ持たなければ、スタートラインに立つことも許されず、充分な「努力」をしなければ、実力は伴わない。
1番残酷なのは、「才能」と「努力」を掛け合わせて、夢を叶えられるだけの実力を身に付けたとしても、「時の運」を持ち合わせていなければ、夢は叶わないと言うことだ。
だから、私は伝えたい。
夢を抱く全ての者達へ。
夢は叶わない。
実力がなければ、もっと夢は叶わない。
時の運がなければ、さらに夢は叶わない。
つまり、あなたの夢が叶う時、それはあなたが充分な実力を身に付けた上で、時の運に恵まれた時なのだ。
もし、あなたが夢を叶えたいのなら、努力を辞めてはならない、夢を諦めてはならない。
この考えを信じて守ったからと言って、夢が叶う保証はない。
しかし、この考えを守らなければ、夢が叶うことはない。