表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOの夜を楽しむ  作者: 皇崎帝牙
3章 初イベント
52/219

第52話

 大会を通してレオンパーティーの戦いは見ていると、対戦相手は色々な工夫をして挑んでいた。

 そして大まかに分けて2通りの戦い方があった。1つはレオンに攻撃を集中させて最初に倒そうとする作戦、2つ目は後方にいるヒーラーかダメージディーラーである魔法使いを先に倒そうとする作戦である。

 しかしどちらの作戦も今の所通用していない、後衛職への攻撃はその射線にレオンが入ることで届かず、逆に反撃を受けて負ける。

 ここで気付いたのは、常にヒーラーの方が無防備に晒されているという事だ。わざと狙わせるためにやっているのかと思ったが、それよりも守る優先順位が高い人物がいるのではないかと考えた。常に後ろに隠れるようにいるのは、魔法使いと呪術師の2人、普通なら遠距離攻撃を持つ魔法使いを狙いたくなる。しかしレオンが味方の魔法使いを射線を邪魔してまでそのフォーメーションでいるという事は、それすらブラフで本当に護りたいのは呪術師なのではないかと思い至った。

 そうなると1つ目の作戦が上手くいかない事も腑に落ちた。レオンがいかに凄いプレイヤーだからといっても、6人から一斉に攻撃を浴びても倒せないというのは、ヒーラーによる回復があったとしても不自然だ。だが、呪術師によるバフで防御力上昇とデバフで相手プレイヤーの攻撃力を減少させる事で可能にしているのではないか。

 そこでチームの作戦としてまず呪術師を狙う事にしたのだ。







「ウインドカッター」


 いきなり距離を詰められて動揺している魔法使いに牽制の風魔法で魔法の発動を邪魔すると、本命の攻撃魔法を呪術師のルミに撃ち込んだ。


「サンダーランス」


「きゃあ」


 やはり呪術師の素のステータス自体は低いようで、今のでHPの半分以上を削ることが出来た。


「このまま倒させてもらいます」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ