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VRMMOの夜を楽しむ  作者: 皇崎帝牙
2章 紅い刀
34/219

第34話

 レッドキラーベアーを俺が引き付けて、フィオレとツナヤスにダメージを稼いでもらう戦術で、順調に戦闘を続けていた。


「ガオーーーー」


 HPバーが2割を切った所で、今までで最大の咆哮が上がり、目の前にいた俺は吹き飛ばされた。


「おいおい、咆哮で吹き飛ぶとかファンタジーだな。しかも若干ダメージまであるし」


 レッドキラーベアーの様子を見て、2人が側に寄ってきた。


「HPが2割を切ると凶暴化する所は他のボスモンスターと同じなのね」


 毛皮の色がさらに赤くなっている。


「確か、STRが増す代わりにVITが下がるんだったよな?」


「他のボスモンスターと一緒ならね」


「そこは賭けに出るしかないな」


「やる事は変わらない。俺が気を引き、2人が攻撃する」


「やれるんすか?」


 現状、薙ぎ払いも防御した上でダメージがある相手に凶暴化されてしまえば長期戦は考えにくい。咆哮ですらダメージが入ってしまうのだ、ある程度のリスクは覚悟して短期決戦を挑むしかないだろう。

 フィオレも同じ結論に至ったようだ。


「やるしかないって事ね」


「そうゆう事」


 また2人が左右に分かれていく。レッドキラーベアーはそちらには目も暮れず、俺を睨んでいる。

 作戦上はそれでありがたい、後は俺が瞬殺されずにレッドキラーベアーの動きを止める事が出来れば勝ちだ。

 剣を鞘に戻し、素手になる。


黒爪(こくそう)

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