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VRMMOの夜を楽しむ  作者: 皇崎帝牙
1章 ゲームスタート
2/219

第2話

『シンは死亡しました アルべトレッサ王国 始まりの噴水で復活しますか?』


 どうやらHPが0になると真っ暗空間に飛ばされるようだ、システムのメッセージだけが空間に浮かんでいる。


『称号「最初の異邦人」を獲得しました』


『称号「最初に倒れた者」を獲得しました』


「いきなり死んで、称号まで獲得してしまった。訳がわからん、とりあえず復活で」



 ふたたび開始地点に戻ってきた。ちらほらとプレイヤーの姿もある。


「うーん。なんでさっきは死んじゃったんだ?町の中は攻撃できないようになってるはずなのに」


 周りを見回しても不審な点はない。それよりもキョロキョロしている俺の方が他のプレイヤーから不審がられている。それはそうだろう、最初にこの世界にログインしたら風景とかに感動するものなのにキョロキョロしているプレイヤーいたら気になるだろう、皆さん申し訳ない。


『HPが10%以下になりました』


「またか!なんでダメージが入っているんだ、どこから攻撃されてるんだ?」


 また、周りの景色が赤く見えてきてしまった。


「なんだ、バグってんのか?」


『HPが0になりました シンは死亡しました』



『シンは死亡しました アルべトレッサ王国 始まりの噴水で復活しますか?』


 またこの空間に戻ってきてしまった。訳がわからん、もうバグっているとしか考えられない。GMコールをしたいがどうやらこの空間では出来ないようだ。もう一度復活するか、ログアウトするかの二択のようだ。


「仕方ない、もう一度やってみるか。復活お願いします」



 3度目の開始地点に戻ってまいりました。さっそくステータス画面からGMコールをしよう。


「ステータスオープン」


  そういえば1回目の死亡時に称号とか獲得していたが確認していなかったな。まぁ、それは後回しでとりあえずGMコールを探さなければならないのだ。


「あの、すみません」


「え?」


 ステータス画面から顔を上げると金髪の男性プレイヤーが目の前に立っていた。


「なんでしょうか?」


「いきなりすみません、先ほど死亡されていましたよね?今もリスポーンしたばかりなのにダメージエフェクトが出てますし、ここって何かクエストでもあるんですか?」


「はい?ダメージエフェクトですか?」


「ほら、腕とか」


 金髪プレイヤーが俺の腕を指差しているので、腕を見てみると赤い光が出ていた。


『HPが10%以下になりました』


「え、やっぱりダメージが入っているってことはバグじゃないってことなのか?てか、やばいもうじゅっ……」


『HPが0になりました シンは死亡しました』



『シンは死亡しました 一定期間の死亡回数が規定を超えました』


『デスペナルティが適応されます 現実世界で24時間ログインできません』


『称号「無謀な者」が獲得しました』



「ふー、UC。恐ろしいゲームだ、目から水が溢れてくるぜ」


 ヘルメットを外し、スマホに手を伸ばした。UCは登録をしておくとゲームの外からも連絡をとることができるようになっているのだ、その反面ゲーム内のフレンド登録自体は実際にゲーム内で合わないとできないようになっている。デスペナルティで1日はログインできないので待ち合わせをしていた幼馴染3人には先に進んでおいてもらおう。

 そういえばUCはアプリがあって自分のステータスの確認やゲーム内チャットなどにも参加できたはずだ。


「アプリからGMコールもできるんだよな。でも、ダメージがあったってことだからバグじゃないんだよな。ヘルプでも見てみるか、それに称号の内容も確認しておこう」


 アプリを開いて自分のステータス画面を見てみる。



プレイヤーネーム  シン

レベル       1

種族        バンパイア




「ん?バンパイアってレア種族か?公式サイトの事前情報には載ってなかったよな、ランダムで選んだからか」


 バンパイアの部分を触ると詳しい説明画面が出てきた、読み進めていくと気になる部分を見つけた。



……バンパイア(不死族)は日光の下では5秒に1回、HPが10減少する。……



「わーお」

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