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第182話
俺は結局レイクスさんの提案を断りきる事が出来ずに、パーティーに入ってフィールドボスと戦う事を了承した。
「すいませんね。俺に合わせるために待っていただいて」
「いえいえ、こちらの申し出を受けて頂いたのですから。それよりこのスープ、とても美味しいです」
「ありがとうございます。スキルではないので、ただの食事ですけど」
「十分です。日は沈みましたけど、まだ戦わないという事はモンスター系でもかなり闇に近い種族なんですね」
「闇に近い……ですか」
「あっ、失礼。無理に聞き出したい訳ではないですから」
「いえ、パーティーとして戦うのですから隠している訳にもいかないでしょう。僕の種族はバンパイアです」
そう言うと、マントのフードをとって焚き火に照らされた青白い顔を3人に晒した。




