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VRMMOの夜を楽しむ  作者: 皇崎帝牙
6章 遺跡探索
182/219

第182話

 俺は結局レイクスさんの提案を断りきる事が出来ずに、パーティーに入ってフィールドボスと戦う事を了承した。


「すいませんね。俺に合わせるために待っていただいて」


「いえいえ、こちらの申し出を受けて頂いたのですから。それよりこのスープ、とても美味しいです」


「ありがとうございます。スキルではないので、ただの食事ですけど」


「十分です。日は沈みましたけど、まだ戦わないという事はモンスター系でもかなり闇に近い種族なんですね」


「闇に近い……ですか」


「あっ、失礼。無理に聞き出したい訳ではないですから」


「いえ、パーティーとして戦うのですから隠している訳にもいかないでしょう。僕の種族はバンパイアです」


 そう言うと、マントのフードをとって焚き火に照らされた青白い顔を3人に晒した。

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