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VRMMOの夜を楽しむ  作者: 皇崎帝牙
6章 遺跡探索
178/219

第178話

 フードの下の顔は毛で覆われた熊の顔が現れた。


「あっ、失礼な事をすみません」


「はっはっ、いきなりは驚きますよね」


「紹介が遅くなってしまいましたね、僕はレイクス。こっちの熊の獣人はシオンです」


「どうも、シオンです」


 熊の獣人であるシオンさんがぺこりと頭を下げた。


「あ、ご丁寧にどうも。俺はシンと言います」


 1人だけ紹介のなかった、長身のシオンよりもさらに長身の人物に視線を向けると、それに気付いたレイクスが紹介してくれた。


「彼女はクリスです、ちょっと恥ずかしがり屋なのですみません」


「いえいえ、シンです」


「どうも」


 クリスさんにも頭を下げると、小さな高い声で返事をしてくれた。

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