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第178話
フードの下の顔は毛で覆われた熊の顔が現れた。
「あっ、失礼な事をすみません」
「はっはっ、いきなりは驚きますよね」
「紹介が遅くなってしまいましたね、僕はレイクス。こっちの熊の獣人はシオンです」
「どうも、シオンです」
熊の獣人であるシオンさんがぺこりと頭を下げた。
「あ、ご丁寧にどうも。俺はシンと言います」
1人だけ紹介のなかった、長身のシオンよりもさらに長身の人物に視線を向けると、それに気付いたレイクスが紹介してくれた。
「彼女はクリスです、ちょっと恥ずかしがり屋なのですみません」
「いえいえ、シンです」
「どうも」
クリスさんにも頭を下げると、小さな高い声で返事をしてくれた。




