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第144話
「せっかくですから各国の代表の皆さんを紹介しましょうか」
そう言うと隣の席に座っている女性に目線を向けた。
「こちらはフウゲツ皇国の将軍でカツカゲ将軍です」
カツカゲ将軍は袴を履いて、肩衣を付けた女性だった。
「そのお隣はホーミン国のコウ・ホウシュウ武王陛下」
武王は漢服を着ていて、服の上からでも分厚い筋肉が分かる男だった。
「アルべトレッサ王国のレノーナ王女殿下はご存知ですね?」
「はい」
レノーナ王女に視線を向けると、王女は目礼してくれたのでこちらも頭を下げた。
その後ろでは護衛としてアードラー団長とレオンさんが控えていた。特にレオンさんは突然現れた俺達に驚きと呆れが混ざった顔をしている。
「お次はソアレ王国のケンティノス3世陛下です」
砂漠に存在するソアレ王国の国王は日に焼けたスキンヘッドの男性で精悍な顔立ちでこっちを見ていた。




