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VIXI---蒼炎のカルナ  作者: ネコるんるん
Spin-off
94/163

anger

四人がポージングを決めて勝利を確信した。


だが、炎の中に人影が見えた。

「あれは… おいこれはまだ続くぞ!!」

小屋が跡形もなく吹き飛んでいるにも関わらず、炎の中にタカは立っていた。


「ぬぅ… 小癪な手を使ったか‼ E級風情が」


ポスト・レッドがチームに合図を送る。


「散れ フォーメーション4だ!」


フォーメーションにレパートリーはなく一つだけなのだがあえて4なのだ。

「任せて」

「いつものカマスゼ」

「レッド、大きいの期待してるよ」

隊列を組み実行に移す。


・新しく入隊した新レモン・イエローが電磁パルス砲を取り出しタカに照準を合わせる。


・新カッパ・グリーンが小型風力発電砲で竜巻の形成に入る。


・ミネラル・ブルーがミネラルウォーターを取り出す。


タカは炎の中からゆっくり歩きだす。


「小屋ごと吹き飛ばしやがって… 壺はいらねぇのか? あぁコラ?」

頭や肩に刺さった破片から血が流れる。


「こんだけ血ぃ流しても頭に血が上りすぎて、まだ怒りが収まらねぇわ。ガキのあんな顔見せられたら戦隊もんのヒーローでもぶっ殺す」


タカの言葉に、イエロー・グリーン・レッドが反論する。

「そんなただの木のために自分の命や任務を犠牲にするとは、愚かな」

「そうですねホント。チンピラはこれだから」

「一人の命、一つの木より多くの人間や社会のためだろう⁉ ヒーローが社会のために動くのは当然だ‼ なぜ木ごときを助ける?」


タカはハッと鼻で笑う。

「ガキから助けてと言われて、助けねぇ屑はな。人間やめて土に還れ」


レモン・イエローによる電磁砲が放たれ、生身で電流を浴びせられる。


その威力は大型モンスターでも痺れて暫くの間、動けなくする程の高圧電流だ。


「おいおい… これじゃ―――――じじぃの肩コリも取れねぇぞ」


タカは目で視認できぬ程のスピードでイエローとの間を詰め、腹に野球選手が豪速球を投げるかのごとく、腕を振りかぶり拳を一撃ぶちこむ。


イエローは森の奥へ奥へと木をなぎ倒しながら吹き飛んでいった。


「イエローーーーー‼ きぃぃいいさまああああ‼ よくもイエローを‼ ―――――グリーンハリケーン!!!!」

グリーンが竜巻を形成する。

「村をも破壊するほどの威力だ。そのまま淘汰されろ‼」


竜巻をタカにぶつけるが、タカは揺るがない。


「この風でなぜ耐えれる⁉‼」


「あぁ? ―――――なぜかって? わかるだろ?」


タカは一呼吸おいてレンジャー達に教える。


「…お前らはぶっころしノ刑だ。絶対に逃がさねぇ」


「くそ、おまえはなんなんだ‼ ロクサスのリストにはE登録されているのに‼」

焦るグリーンにレッドから耳に付けている無線に提案が入る。


「グリーン… 世の為だ。あれを使う」


「あれだと⁉ レッド!!! 待ってくれ‼ 頼むううう‼ まだやめてくれぇええええ」

グリーンに迫るタカが足を止めて空を見上げた。


…「なんだ?」

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