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VIXI---蒼炎のカルナ  作者: ネコるんるん
二章 【ロクサス】編
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第2-28話 初陣 


カルナは話を切り替えるかのように

「… いこうか」


二人は次の車両に行くとそこは

「なんだ――倉庫か?」


中にはコンテナや酒樽のような物が積まれており、その中におびただしい時限爆弾が取り付けられていた。


タケミが

「これが都心部で爆発すれば被害は甚大だな … 絶対俺たちで食い止める」


倉庫を抜けて次のドアを開けると盗賊団に破壊されたドローンが大量に転がっていた。


カルナがタケミに

「そういえば乗客は?」


「この列車自体が予め無人列車として荷物の郵送を目的に今は運用されているみたいなんだけど滅多に使用されていないって書いてあったよ だからドローンに護衛配備を任せているのかな? 推測だけど」


「お前 ほんとに順応してんな 少し前までなんも知らなかった田舎者だったのに」


「えへへ」

と笑顔で微笑み返す。


無残にも壊れた大量のドローンをまたぎながら二人は進みドアの前に立つ。


ドアの向こう側では何人かの話声や物音が聞こえる。


タケミは深呼吸しドアに手をかける。


「いくよ」

勢いよくドアを開けタケミが突っ込んでいく。


カルナはドアを壁にしながら銃で援護しようとするがタケミに当たりそうで中々撃てない。


《何しておる 下手糞! 横じゃ 上じゃ 真ん中じゃ! 三連コンボじゃーー‼》


「うるせぇ‼ 邪魔だ」

(―――くそッ 援護ってあいつも飛び回って動きすぎて邪魔なんだよ)


そうしている間にもタケミは銃弾が飛び交う中戦っている。

敵めがけて撃てないなら、とカルナは敵の注意を引くべくタケミに当たらないようタケミが移動しなさそうな場所を狙って撃った。


そうすることで敵の注意が少しこちらに向き警戒することで動きが鈍る。

タケミはその隙をつき相手を吹き飛ばしていった。


最後の一人を吹き飛ばしたところでカルナが出てきた。


にっこり笑顔のタケミが

「カルナ ありがとう 助かったよ」

「――あぁ」

とこんな援護でいいのかよと腑に落ちなさそうに返答する。



《あーーほんんんんと役立たずじゃな 戦いの極意を教えたろか?》


「お前は黙っとけ」


「――え? どしたのカルナ」

「あ――― 何もない。ただの独り言だ気にすんな」

エルンがうるさすぎてつい口に出してしまったカルナだった。


バタバタと人の足音が向かってくる。


タケミが

「カルナ… 次が来るよ」

銃弾がドアを突き破って入ってくる。


カルナとタケミはまた座椅子を盾に身を屈め様子を伺う。


その頃、列車二両目では盗賊団のリーダー バッチ・ジャームが列車でのトラブル連絡を受けていた。


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