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VIXI---蒼炎のカルナ  作者: ネコるんるん
二章 【ロクサス】編
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第2-25話 初依頼 


(…… どっと疲れたな、もう会社行事は勘弁だな)


エルンも途中から声が聞こえなくなったので飽きて爆睡しているのだろうとカルナは推測を立てる。


寮に真っすぐ帰っていると、タケミが後ろから走ってきて

「カルナ 待ってくれ!」

と呼び止めた。


「あ?」


「初回の依頼なんだけど、さっそく貰ってきたんだ。よければ俺と一緒に行かないか?」


「俺は依頼なんてするつもりはねぇ」


カルナはすぐに提案を切った。


そんなカルナに

「じゃどうやって生きていくんだ? 君は―――元居た世界に帰りたくはないのか?」


カルナは少し言葉を詰まらせたが

「―――お前には関係ねぇ」


だがタケミはそんな言葉を反って来るのを予測していたかのように、すぐに返答する


「関係あるよ ―――友達が困ってたなら協力するだろ?」


「俺は一言でもお前に困ってるなんて言ったか?」



カルナの言葉を聞いてもタケミは真剣な表情でカルナの目を見る。


すると眠そうに欠伸するエルンがカルナに


《お前みたいな小僧、一人で依頼なんて早死にするのが目に見えておる。まだこのタケミとかいう小僧と一緒に居るほうが少しは長生きできるぞ》


(……)


《それに童もまだ契約したばかりですぐに死なれては自由を満喫でけんしのzzz》


話してる途中でエルンは寝始めたが、エルンの言っていることも一理は会っているのが分かっている。


「カルナ…ダメかな?」

「… 俺は」


「―――俺は帰り方を見つけたらすぐに依頼の途中だろうがなんだろうが帰る。それでいいならな」


不器用ながらも承諾したカルナにタケミは少し微笑み

「ありがとう」

と素直に礼を言い初依頼の内容を説明した。


――――省略―――――


―――依頼内容は列車が都市内部で爆発するまでに盗賊団から食い止めてくれという内容だ。


事前にその世界で潜入調査しているロクサスメンバーからの情報らしい。


「おいおい…これが低ランク依頼か?」

タケミは指を立て笑顔でその時の状況を話す。


「受付で俺はしっかり低ランク依頼を欲しいのだがーーetc」


――――省略―――――


と言ったという。


(まじか)

とカルナは思ったが低ランクであればどれも依頼のレベルは同じだろうと考え、話を進める。


「時間や日時はいつだ?」

「えーと… ―――今から…」


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