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VIXI---蒼炎のカルナ  作者: ネコるんるん
二章 【ロクサス】編
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第2-24話 勇者=救世主=最強 

シーフード・サバによるロクサスの説明が終わり次はクラウド代表達の紹介に移る。


始めに紹介されたのはロクサス創立者12人のうちの1人マザーズ・アルトリア、そしてルシファー・ペインをはじめ残り3人が順に紹介されていく。


次にプレジデント6人の内、2人テカロ・ローレンと風間 風雅、そして様々な分野で舵を取る幹部12人中6人の紹介が終る。


大勢の紹介にカルナは立ちながら寝かけていた。


そんなカルナにエルンが

《がきんちょ あいつ! 目を開けて見てみろ 身長高くて顔濃くて目立って仕方ないやつ!ワロタ》


「……」

(……)

エルンがカルナを起こすがカルナは無視を貫く。


《そーか わかった! お前がその気なら童はもう知らんからな》

(あ…そうか おやすみ)


《きぃぃいいいい――――――etc――――――》


――――省略――――――


頭の中でやり取りが繰り広げられていると、いつの間にか組織の偉いさんの話は終わっていた。


話は次に進んでいた。

「続いてはクラウドを引っ張るAクラスのメンツを紹介するよう! まずは―――」

と颯爽と出てきたのがシルバーに近い金色のロングヘアーに戦闘服の白いコート・背中には究極と呼ばれる伝説の大剣エクスカリバーを携えた男が壇上に登場した。


「私はシャル=フラガ 世界の破滅を幾度となく救ってきた。だがまだ助けを求めている世界が星の数ほどある。だが私だけでは救いきれない ―――だからここにいるパートナー達、小さなことでもいい どうか共に力貸してほしい。そして――――――etc」


―――――省略―――――


シャルの熱い演説じみた話はカルナの心を折りにやって来ていた。


(話しなげぇんだよ フラフラ~イライラしてきた)


《やっぱりがきんちょはカルシウム不足ちゃう? 童はしっかり取っとるよ?》


(お前は飲まなくてもいいだろうが)


《やっぱ飲むと心が落ち着くん 何百年も生きてたら辿り着くんはシンプルイズザベスト!》


(そんなもんか? 俺はどんなに長生きしてもお洒落な食べ物を希望するな)


《まさか性格に似合わずそんなことを言うとは》


シャルの話が終わり、次の紹介に移る。

「では次の紹介です 新星として未曾有の危機を事前に救った勇者フレイ・リングです‼ どうぞ壇上へ」

この場にいるカルナやゆいが口から「―――あ―――」と声が出た。


フレイはシャルの横に並ぶ。


フレイは苦笑いしながら照れくさそうに

「皆さん ――改めましてフレイ・リングです これから皆さんには色々な境遇が待ち受けていると思いますが諦めないでください――― 以上です」


さらっと挨拶を終わらして壇上の席へ座る。


カルナの周りの女子達は二人のイケメンの登場によりテンション爆上がりになり騒いでいる。

やはりどの世界でもイケメンが優遇されるのだ。


カルナとゆいはモヤモヤしながら続きの司会を聞く。

「次は数々の討伐不可能といわれた魔王を討伐し殲滅しまくる最強の勇者と名高い勇者みやび・ライン・ブレードです‼」


軽やかな足運びで上機嫌に登場し壇上に上がってくる みやびと言う名前の勇者少女。

軽装な鎧を纏い、傍からみればとてもじゃないが強そうには見えない。


そんな事を考えていたカルナの前後左右から ドドン‼ と太鼓の音が鳴り響いた。


『ルンルン みやびん♬ どれこれわっしょい♬ ルンルン みやびん♬ どれこれわっしょい♬ おおおおぉおおおおおおおお ドドン❕』


むさくるしい男連中が列を組んでみやびコールしていた。

その中にカルナは混ざってしまっていたのだ。


(なんなんだ こいつらは)

あからさま嫌な表情を浮かべながら立ち尽くす。


《くぅぅ…童も久々にコールしてほしいなと思ってしまった、おもわず》


マイクを取りみやびが壇上で話始める。

「皆さんごきげんよう‼ 何か困ったらわたしに言って‼ ビュバーン‼ とぶっ倒すからぁぁああああ‼」


男達の歓声が『ぅぅぅぅううううおおおおおぉぉぉぉぉおおおおおおお』と響き渡る。


歓声が終り挨拶の後すぐにその場から走り去って出て行った。


カルナは

(まるで嵐だな)

と心で呟いた。


みやびがあまりの速さに出ていったので会場全体が呆気に取られていたが司会者が話を戻し続きの説明を話し始める。


「その他の勇者数名のAランクメンバーは任務中・または消息不明のためこちらには来ておりませんのでご挨拶を割愛させて頂きます」


Aランクメンバーの紹介が終り次は―――――。


――――――省略――――――


カルナはため息をつきながら会場を後にした。


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