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VIXI---蒼炎のカルナ  作者: ネコるんるん
二章 【ロクサス】編
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第2-21話 家路 

そんな噂を聞いたタケミと雫

「物騒な話だな、この間もそうだけど仲間内での乱闘や諍いが頻発して起こっているのは聞いていたけど」

「そうだよね、タケミっちやカルナっちも巻き込まれないように気を付けないといけないね」

「雫もだよ? 何かあったら俺たちに言ってくれ、全力で力になるよ」

「そういえばタケミっち、召喚は出来てないの⁉」

「あぁ! そういえばそうだな ――俺もしたかったな。他の子から聞いたんだけど雫はワイバーン? というのを召喚したんだったんだよな?」

「そうだよ! ワイバーンのパールちゃん とても可愛いんだよ」

「そうなのか、良かったら今度合わせてくれ。ぜひ興味がある」

「うん! でもいいの? もしかしたらたけみっち食べられちゃうよ?」

「え…」

「えへへ 冗談だよ 私の友達にそんなことしないから」


タケミの驚いた顔を見て雫は笑いながらカルナにも気になっていることを聞く。


「カルナっちは精霊ちゃんとうまくやってるの?」

雫がカルナの状況について聞いてみた。


「あぁ特に関わってないな 意思疎通ができないやつみたいだ」


カルナが答えると頭に声が響く。

《なーにが意思疎通できないやバカチン‼ 童が何回も話しかけとるのに無視しとるだけやないか‼》


エルンの話を無視して雫との会話を続ける。

「たまにフラッと現れては道案内くらいだな 役に立つかは別だけどな」


二人の話を聞いてタケミは怪我をして召喚できなかったことを悔やむ。


カルナ、タケミ、雫の三人は治療後、各自の寮まで行き分かれる。

タケミは去り際カルナに何か言いたげな顔をしていたが、雫もいたせいか

「じゃまた」

と一言だけ言って寮に帰っていった。


カルナは寮に着くと一通の手紙が届いていた。

内容はロクサスへの入社日や場所・時間とそれまでの準備物だった。

「めんどくせぇな」

ハァとため息をつき横になると

《そんなめんどがっておると本能のままでしか動けぬただのぐーたらタラオになるぞ》


「国民的アニメのサザエさんでもそんなタラオは存在しねぇ お前は俺の母親か」


《こんなダメ男は息子でもお断りじゃバカチン》



ちまちま話しかけてくるエルンにカルナは

「お前 今まで彼氏とか出来たことねぇだろ?」


カルナはエルンに一撃をかまし余韻に浸る。


少し間が空いたがエルンが必死にカルナに

《アホぉおか‼ モテモテじゃ‼》

「…」


《モテモテじゃーー‼》

「二度言うなよ」


《お前が信じとらんからや》

「わかったわかった」


《二度言うなーーー‼ 適当か‼》


只管ボケとツッコミを入れてくるエルンのせいで寝不足を覚悟した。


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