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VIXI---蒼炎のカルナ  作者: ネコるんるん
二章 【ロクサス】編
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第2-18話 契約


ジバウルフはテキスとコルトを平らげた後、カルナの読み通り追ってきた。


獣特有の足音が近く。


カルナは息を殺して銃を構える。


時間の進みが遅く数秒が何十分にも感じる。

前述したが鼻が良くカルナの位置は既にジバウルフにはバレている。


ジバウルフはカルナの潜む木ごとかじり取るつもりで顔を横に傾け、木を挟み込むようにして口を大きく上下に開く。


カルナは今にも木毎食べられる瞬間、下へ

――『拡散出力』――

撃ち風圧で上に飛ぶ。

居た場所ごと木がかじり取られ倒れる。

カルナは直ぐに別の樹に飛び移るがジバウルフの瞬発力やパワー、どれも常識を逸脱している。


(食べられるのは時間の問題か)

カルナはなんとか時間を稼いで助けを待とうとするが


(ッ、持って後一分だろうな)


右往左往なんとか逃げ回ったがジバウルフの脅威のスピードの前では一分も持たなかった。


結果、既に追い詰められた。


「はぁはぁ……」

(―――これじゃ朝と同じじゃねぇか)


ドームが壊れれば直ぐに誰かが駆けつけて助けてくれると思っていたカルナの読みは外れた。


ジバウルフが飛び掛かる態勢に入る。


―――――――

《がきんちょ 童と呼応したのはお前か?》

フゥ っとカルナの目の前に現れたのは身長145センチ程の口の悪い女の子だ。


奇妙なのは膝まである長い銀色の髪が雷を連想させるかのように薄青くボワッと光る。


ただの人間でないことはすぐに分かったが頼りにならなさそうなのも感じた。


「は!? 何してる?―――逃げろ 俺が限界まで引き付ける」


《何を言っておる?》

カルナの呼びかけも虚しく少女にジバウルフは飛びつくように襲い掛かる。


《うるさいのぉ。――お座りの時間じゃバカチンが》

 少女が指を下に向けたと同時にジバウルフが上からプレスでもされたかのように圧縮し潰されていく。

《――あ、やりすぎてしまった》


きょとんとするカルナに少女は語り掛ける。

《がきんちょ 今回はサービスじゃ 童と一方的な契約というリスクのな》


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