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VIXI---蒼炎のカルナ  作者: ネコるんるん
二章 【ロクサス】編
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第2-4話 研修


カルナが居た世界の日本でも見たことがない程大きなビルが集合場所のようだ。

到着すると、そこにはライブ会場かと思うくらいの人で溢れかえっている。


(特徴あるやつばっかりだな)

カルナは呟くと端のほうへ移動し時間を待った。


これだけ人がいるにも街で歩いているときに見知った顔が何人かいた。


――――TTTTTTTT


集合時間がくると渋い男のアナウンスが流れ始める。


『今回の研修見学会は六千…ごひゃくさん? 人で行う! 各グループ担当者は配置につけ』

 すると頭の中で視界に矢印のような映像が浮かび上がる。


参加している参加者はぞろぞろと各方面へ動き始める。


(ここにいけってことか?)


カルナが移動した場所には何日前かに部屋で見た女の顔があった。

「お、不満そうな顔やねー」

「当たり前だ 場所の名前と紙っぺらだけ置いて放置されてたらそんな顔にもなるわな」

「自分自身の行動からでないと人は学べないからね」


いいこと言った! と自信ありげな彼女の前にぞろぞろと人も集まったところで


「はい みんな今回の研修にも参加ありがとう。今日集まってもらった皆はまだ研修に三回程しか参加してなくてどんな世界があるかもわからないヒヨッコちゃん達だから今日は魔法の世界を少し体験して頂こうと思っております」


ざわざわと人が集まった中から三十人ずつのグループに分けられた。


小学校の時に校長が話す朝礼を思い出しながらグループごとに縦一列に並んでいると、誰かが横からツンツンと二の腕付近を触ってくる。


(―――なんだ?)

振り向くとゆいが

「あの時はごめんね。みんながなんか誤解してしまってて」


一日前のことを申し訳なさそうに言ってくるゆいに対して


(そんなことより他になんかあるだろ)

と思いをふけるカルナは

「あぁ それより他の連中とはもう会ったのか?」

「ドラゴン君とこうへー君には会ったよ! あれからすぐに助けられたみたいで元気そうだったよ」

ゆいは続けて

「今回はグループが違うけどまた一緒のグループになったらよろしくね」


カルナは顔に出さないが口で嫌なのが出てしまう。

「いや、次はねぇな」


「―――性格わるすぎ」

ゆいが苦笑いしているとグループ毎に移動を開始した。


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