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VIXI---蒼炎のカルナ  作者: ネコるんるん
二章 【ロクサス】編
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第2-1話 クラウド=ロクサス

目覚めたカルナはベッドで寝かされていた。


いつかの学校でやられた時を思い出す。

(デジャブか?)

重いからだを起き上がらせて外を見ると街の光景が広がる。


空は青いが周りが雲のような靄に覆われている。

先ほどまで居た街とは別の様だ。

「お、――目覚めたかい?」


女の声が聞こえた。

「意外~落ち着いてるね~あんな突っかかってくるからもっと動揺するのかと思ったよ」


それはカルナを投げ飛ばした華奢だが実は怪力女の声だ。

「あの時はゴメンね 私なら人質になるかも! みたいな なめられた気がしたからつい」

ニコッと笑う女にカルナはイラっとしながらも状況の説明を求めた。


「ここはどこだ? つぅか元の世界に返してくれるのか?」


「まず1の質問の返答ね。ここは私たちの世界クラウド。あなたがいた地球や先ほどいた世界とは別の世界。いうなれば平行世界的な感じ」


誰かが喜びそうなアニメ話をしているようにしか聞こえないが、今までの旅を考えたら多分そうなのだろうとカルナは理解する。


「そして私はクラウドの組織・ロクサスに所属しています。私たちロクサスの仕事は各世界の秩序を守るのが仕事です」


「ロクサス…」


「ま、おいおい分かるさ。で次に2の質問の答えね」


リズミカルに歩きながら彼女は答えた。

「返せません。正確に言うとフリードアがあなたの世界と通じなくて帰れません」


「は?」


「……」


(それで?)

二人の話に間が空く。

しびれを切らした彼女は

「――以上!!」


「え」

話が終わってしまった。


「私ね、細かい話とか嫌いなんだよね、まぁ身をもって知っていってよ!」

普通なら細かく説明するところをこの女は省きカルナはあきれる。

「はぁ」

「大丈夫大丈夫。だいたい経験詰まなきゃ分かんないでしょ? 聞いて、はいそれって理解できるのは天才くらいでしょ? 君は天才じゃなさそうだから身を持って学べ! 若者よ!」


彼女はそう言うと

「じゃ!」と手を振って出て行った。


「はぁ~」

カルナは溜息を着き、外を眺めていると紙が窓からスルッと入ってきた。


紙には、

『半月後の午前十二時中央ドームにてロクサスの半年に一回の集会を行います。

それまでに研修や見学が明後日九時から東エクスポートビルであります。

服はオール自動洗浄付きスーツや下着等がベッドの横に支給されています。

またこの街では泊まる場所、食は全て無料になっています。それまで観光でもしていたら?(笑)』


と書いてあった。


「まるで学校だな」

ボソッと呟くとカルナは着替えて外に出て歩きだす。


歩いていると服装や髪形だけではなく人種や武器のようなアイテム等、特徴的な奴らが普通に違和感なくそれが当たり前に歩いている。


「RPGだな」


なかでもすれ違った織田信長と呼ばれる侍がカルナは印象に残った。


(本物なのか?)


以前いた世界の歴史的人物の中で日本ではその名を知らぬものなどいない名前だからだ。


街を歩いていると他にも日本の有名な武将だけではなく世界の伝説的な名前を耳にしていた。


一通り街を見て歩いていると細い路地の店に金色の髪に青い瞳が特徴の人物、フレイが入って行くのが見えた。


「あいつ…」

カルナは追いかけてその店へ入ると店の中はボロボロの廃墟になっていた。

(ハリー○ッターかよ)


外に再び出て歩いていると、ゆいと三人の女子と遭遇した。

お互い気づき話そうとした瞬間、一人の女子が

「――あ! あんたフウカさんに吹っ飛ばされたやつでしょ⁉」


カルナの怒りメーターが上がる

「あ?」

(なんなんだいきなりこの女)


続けて女子が言う

「あんた噂になってるよ⁉ 二日前にキモ男がフウカさんに立てついて、のされた変態野蛮野郎がいるって(笑)」


(二日前⁉ そんなに寝てたのか… って誰がきも男だ?)

一気に様々な感情が出てきて怒りメーターが突破しかけた時、その女の横には、超絶ウルトラ美人で髪が靡く綺麗で美しい女子がいた。


なぜ最初に気付かなかったのかと思うくらいに輝いていた。

カルナの怒りメーターも一瞬で消えた。


その子に見惚れていると

「こんなやつと関わってもいいことないよ。ゆいちゃん行こ!美兪様も待ってるし」

と横からがやが入り、ゆいは笑いを堪えながら去っていった。



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