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VIXI---蒼炎のカルナ  作者: ネコるんるん
三章 【テイクオーバー】編
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第3-1話 新たな出発

後日、以前集まった店のバー『セシル』にカルナ、タケミは集合した。

中へ入ると、ノクス、タカ、ベルロボが集まっていた。

「皆さん、早いですね」

タケミが言うとノクスが

「なーーに。ちょいとばかし用事もあってな。それより今日から頼むぜ二人共」


「「はい」」


「よしよし。じゃしばらくの間、お前らは、タカと共に行動してもらう」


「「え?」」

声が揃ったカルナとタケミは、よそよそしくタカの方を見る。

「……」

「なーにビビッちゃってんの。ってかあの後考えたんだが、やっぱ俺に付いてきたら、お前ら気抜くだろ?」


ノクスが腕を組み笑いながら話すとカルナが

「いえ、気抜くとかビビッてるとか、そんなんじゃなくて」


「ほぉう…… なら、……タカが嫌か?」

「いッ」

憎たらしくも笑顔でカルナをいじってくるノクス。


そのやり取りを見ているタカが口をはさむ。


「好き嫌いで仕事するなら、まずは力をつけてからだ」


タカの言い分にノクスが「そのとーり」と相槌を打つ。


ノクスは続ける。

「真剣な話…… お前らは、前回も話したが、単純に経験不足だ。いざとなったら度胸もあるし打破する力もある。けどな、こういうのはな、経験が物を言う。いくら教科書眺めても実践に勝るものはねぇ。基礎や体の使い方は、お前らのOFFの日、俺が教えてやる。けどな、実践に行くとなると俺は補助しすぎちまう。その点放任主義のタカが向いている」


カルナはそのことに不安が増す。


なんせカルナがタカを見たことがあるのは、クラウドへ来たばかりの時、道で大乱闘の中心で暴れていたところと、前回の依頼で大勢の魔術師相手をなぎ倒していた光景ばかりだったからだ。


ノクスがいないと、手が付けられない鎖から解放された暴君になりかねないからだ。


「その他のアシストは、ベルもいるから心配すんな」


「ぬっ」とベルが反応する。


「カルナ! あんた特に一般人並みのことしかできないんだから、私の発明に頼りなさい。用意しとくから」

「あぁ。用意してもらえるならそれに越したことはないけどな」

「何よ。さっきと違って急に偉そうね」


ノクスはカルナとタケミ、二人の肩を叩き

「まぁ色々と吸収してこい」


三人を見送った。


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